くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「爆笑テストの珍解答」

2010-11-04 05:26:22 | 総記・図書館学
テスト解答。
毎回、生徒の苦肉の答えには笑ってしまいます。この前も、熟字訓「小豆」を出題したところ、「こまめ」だの「おまめ」だの「えだまめ」だの「だいず」だの……。
「平家物語」を語り伝えた法師たちが使った楽器は何か。いろいろ出てきましたが、「ギター」って……。鎌倉時代にないだろギター。「横笛」って、笛吹きながらどうやって語るんだよ。突っ込みながら採点しています。
この「爆笑テストの珍解答」(鉄人社)、「全国の中間期末から集めた」そうです。表紙を見ると、義経の肖像画とともに「この人物は、平家との戦いで活躍した源氏方の武将で、源頼朝の実弟でもある。名前を答えなさい」という設問が。で、彼の答え「リーゼント」。烏帽子が髪に見えたのですね。尼将軍を「瀬戸内じゃくちょう」と答える子のセンス(?)もいい。
以前、この二人の関係を問われて、「肉体関係」と答えた人がいたなー。
テスト問題に肖像画って、多いのでしょうか。印刷が不鮮明だと辛いと思うのですが。川端康成の写真には「ダチョウ」だって。
聖徳太子、ペリー東郷平八郎(!)、バッハ、島崎藤村……。
「品□方□」は「品川方面」、「日直」の読みは「ひじき」って、かなりやられましたが、でも、正直なところ、表紙のネタがいちばんおもしろかった。
わたしはどちらかというと、本を読みながら爆笑することは少ない方です。これまででいちばん笑ったのは、「執念の刑事」(業田義家)と「言いまつがい」(糸井重里)くらい。
この本でもっともうけたのは、「私は絶対バカにはなりたくない」を「I'm no BAKA、 No! Zetai!」と答えた人かな。「本能寺の恋」もなかなか好き。「五・一五事件」を「犬養毅殺人事件」と書くのも味がある。「種子島に鉄砲を伝えたのは何人か」に対して、「二人」のおかしさ。
でも、この問題は疑問です。「次の曲名を答えなさい。じゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃーーんじゃじゃーーん、じゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃーーーーん」(以下この調子であと十行続く)。答えられるのこれ? しかも配点は八点だよ?
それから196ページ、「神社の守り神として入り口に配置されている、この像のことをなんというか」について、「シーサー」「犬神様」という誤答が紹介され、正解として「狛犬」と書いてあるけど……。これ、「獅子」の方では?(「獅子・狛犬」でセットになっているはず。わたしの記憶違い?)
とにかく、テストにかぎらず、人の記憶や解釈を巡る笑い話は楽しいものです。出題する方としては複雑だけどね。先日「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」について、「孟浩然と黄鶴楼の気持ちがわかった」と書いてきたWちゃん、建物の気持ちがわかるとはたいした人物だよ(笑)。
そんなわたしが、今までで最もインパクトを感じたのはこれです。作文。「そして、Eくんは五時に起きて親分配達に行きました」……。
わたしなら朝から配達されたくありませんぜ、親分。
そんなこと書いていたら、息子が漢字の読み問題で「細工をする」に「こざいく」と書いているのを発見……。そういえば弟はかつて「細君」を「ほそぎみ」と……。

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