くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「司書のお仕事」大橋崇行

2018-09-08 19:24:53 | 総記・図書館学
 図書館のコーナーで発見しました。大橋崇行「司書のお仕事 お探しの本は何ですか?」(勉誠出版)。監修小曽川真貴。
 大橋さんは東海学園の准教授で、司書過程の学生さんたちや、司書を目指す高校生にこの仕事のイメージを持ってもらいたいと執筆されたそうです。
 舞台は味岡市立図書館。新人司書の稲嶺双葉や、先輩方、幼なじみの院生裕樹が、図書館の仕事を通して成長していきます。
 図書館のお仕事として、レファレンスをテーマにしたりイベントをテーマにしたりしつつ、基本的な用語を分かりやすく描いていて、おもしろく読みました。
 イベントとしては、蔵書にまつわるクイズを解いていくスカベンジャー・ハントが行われました。
 クイズは結構マニアックで、優勝すると五万円分の選書権がもらえるんだそうです。
 選書も迷いますよねー。
 作中にはライトノベルを全面禁止した学校にも触れていました。
 学校図書館についても、廃棄とか連携とかが書かれています。
 ベテラン司書の智香さんは、連携してほしいという私立女子高の本を全部廃棄しようといいます。
 また、整備も外部に委託するように提案されます。学校は簡易整備(ラベル貼るくらい)のカード式だから、パソコン管理にすべきだというのですね。
 わたしの近隣校は、ほとんどカード式です。パソコン管理を導入するのにお金がかかるのでしょうね。
 蔵書数は中学校で一万冊が平均ということですが、本校含めてずいぶん古い本も含めて達している学校は結構あるのでは。
 与謝野晶子の短歌をモチーフにした謎解きもよかったですよー。
 

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