くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「ぐるぐる博物館」三浦しをん

2017-11-05 16:18:17 | 総記・図書館学
 三浦さん、今度ぜひ石ノ森章太郎ふるさと記念館にいらしてください!
 わたしはこの地域が初任地だったので、石ノ森さんの原画を当時目にする機会がたくさんありました。
 とはいえ、わたしも石巻の記念館の方が来場回数多いんですけどね。
 で、本書141ページに「石森章太郎先生(当時は「ノ」はついてなかった)」とあり、「石森」には「いしもり」とふりがながついていますが、違うんです!
 石ノ森さんの故郷は「石森」と書いて「いしのもり」と読みます。でも、知らない人は読んでくれない。「いしのもり」と呼ばれたい。「いしもり」ではないという思いから「ノ」を入れたという話でした。

 前置き長すぎましたが、三浦しをん「ぐるぐる博物館」(実業之日本社)。茅野市尖石縄文考古館、国立科学博物館、龍谷ミュージアム、奇石博物館、大牟田市石炭産業科学館、雲仙岳災害記念館、石ノ森萬画館、風俗資料館、めがねミュージアム、ボタンの博物館を訪れたエッセイです。
 三浦さんはこういうの強いですよね。(「広辞苑」の予約特典も描かれるんですよね)
 学芸員の方とのやりとりがおかしくて。
 奇石博物館の職員さんにはそれぞれ「石ネーム」があり、対応してくださった石上さんの本名は井上さんだとか。(読み方も変わるんですね……)
 所蔵品に対する愛を感じる場面も多かったです。ボタンコレクターの方とか……。わたしも何か集めてみようかとも思いましたが、ただでさえ本で溢れている現況。あ、北斎の浪富士グッズは集めていますが。
 
 わたしも、博物館は大好きです。さらっと見てまわることが多いですが。牛の博物館とかどうですかね。北上の鬼の館もおもしろいし。塩竈の長井まんが美術館も良かった。
 割と近すぎると行かないようにも思います。近くにも記念館がいくつかあるのですが、なかなか機会がないと。

 一緒に図書館から借りたのは、近藤雅樹「霊感少女論」。二十年近く前の本ですが、他と比べて特別でありたい少年少女、怪談話を通じての学校という社会構造の考察がおもしろいと思いました。
 時代的に「ゴーストハント」やオカルトもの、「学校の怪談」なとが流行したあとのものかと思います。
 今でもやっぱり、怖い話好きな子は多いですよねぇ。
 前任者がホラーをやたらと入荷したので愚痴ってしまったわたしですが、なんだかんだ言いながら自分も怖い話が好きだよなと思う今日このごろ。

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