くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「本格力」喜国雅彦・国樹由香

2018-01-18 21:27:08 | 書評・ブックガイド
 仙台の本屋で発見し、「本棚探偵」のシリーズはもう出ないと思っていたので二千五百円したけど即座に購入。
 普通この厚さだったら中断することが多いのですが、もう読み終わるのが惜しくて。
 外国ミステリ、しかも本格、ほとんど紹介されている本、読んでいません。でもおもしろい。不思議です。一気に読みました。
 メフィストに連載されたもので、「エンピツでなぞる美しいミステリ」(ミステリの一部分が原稿用紙に薄刷りしてあり、喜国さんの解説がある)、「本格だもの」(「みすを」なる人物の筆文字)、「勝手に挿絵」、「ミステリのある風景」、そして「H-1グランプリ」。
 ミステリを研究する博士と、女子高生りこがテーマを決めて読書会をするのです。現代的視点で本格を読むとどうなのかという試みがおもしろい。
 読んでいると気になる本も出てくるものです。でも、きっと読まないな。昔のような児童書版で見つけたら読みやすいかもしれませんが、わたしは余り翻訳ものが好きとはいえないので。
 だから、喜国さんは読ませるなあと感心しきりです。
 何冊か「昭和64年発行」の本があったのですが……。
 1月8日から平成ですよね? 奥付がそう印刷されて、出版したということでしょうか。急なことだから直せないとか?

 で、国樹さんのエッセイも楽しい。
 喜国さんと犬のことが中心なんです。読んでいると、なんだか「由香ちゃん」と呼びたくなってしまう……。
 犬の写真もすごくかわいい。新しい犬のしつけの話題を読んで、うちのわがまま愛犬の前でドレッシング振ってみましたが全然反応なし。やっぱり缶に石でないとダメですよね。(そりゃそーだ)

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