なんと! 「4ページミステリー」の続編が双葉文庫から発売?
即書店に走ったのですが見つからず、二三軒回ったところでふと不安になりました。
わたしが見た新聞広告は幻か、それともキャンペーンものなんじゃないだろうか。実のところ、「4ページミステリー」の一冊めが映画化かなんかで、それをPRしているんじゃないか。大体、あれだけ質の高いショートミステリを量産するのは大変だし。ああ、でもだからこそ、同じ趣向の作品を読みたいわけですが。
仙台まで行って、入手しました。よかったよかった。
今思えば、この作品を映画化って、無謀なことを予想したものです(笑)
今回も非常におもしろかった!
後味のいい作品も結構多くて、特にラストの「背中を押されて」はほのぼのしていてよかった。
「すすり泣く和尚」とか「幻のところてん」のように、それまで読んでいたストーリーがくるりと一転するものも好きです。
「初詣の願い事」もおもしろかった。俳優を目指しながらうだつの上がらない生活をしている男と、その彼女、劇団員の女と一緒に、願いが叶うと噂の神社に足を運びますが……。彼女のしてやったり感がたまらないです。
で、わたしが引っかかっているのは、「七夕の願いごと」です。
遠くから訪ねてきた義父が、孫の書いた短冊「早くおとうさんが帰ってきますように」を見て不憫に思う。息子(その妻が視点人物の佐和です)の真吾は海に落ちて死んだものの、遺体は上がっていません。
真吾が姿を見せなくなって、太朗という男性が父親代わりを務めますが、彼も失踪してしまう。どうもその直前に、真吾と太朗は会っていたらしく……。
結論からいえば、多重人格ものなんですけど。
とすると、太朗というのは、義父の別人格? 真吾が死んだと聞いてやってきて、そのまま居着いたってこと?
真吾は違う人なんだよね? なんだかもやもやします。
「ほんとうのこと」も、虚実が交錯しています。
父親が昔書いた作文を見つけて読み始めると、どこからか女の子を連れてきて妹だと言われます。
ところが、この妹、どうも自分の母親の幼いころらしい。
そして明かされる衝撃的な事実……。あっけない幕切れですが、友人の言ったことが「ほんとうのこと」なのかどうかわからない。
4ページの向こうに、何かまた別の顔が潜んでいるような、そんな気にさせられます。
即書店に走ったのですが見つからず、二三軒回ったところでふと不安になりました。
わたしが見た新聞広告は幻か、それともキャンペーンものなんじゃないだろうか。実のところ、「4ページミステリー」の一冊めが映画化かなんかで、それをPRしているんじゃないか。大体、あれだけ質の高いショートミステリを量産するのは大変だし。ああ、でもだからこそ、同じ趣向の作品を読みたいわけですが。
仙台まで行って、入手しました。よかったよかった。
今思えば、この作品を映画化って、無謀なことを予想したものです(笑)
今回も非常におもしろかった!
後味のいい作品も結構多くて、特にラストの「背中を押されて」はほのぼのしていてよかった。
「すすり泣く和尚」とか「幻のところてん」のように、それまで読んでいたストーリーがくるりと一転するものも好きです。
「初詣の願い事」もおもしろかった。俳優を目指しながらうだつの上がらない生活をしている男と、その彼女、劇団員の女と一緒に、願いが叶うと噂の神社に足を運びますが……。彼女のしてやったり感がたまらないです。
で、わたしが引っかかっているのは、「七夕の願いごと」です。
遠くから訪ねてきた義父が、孫の書いた短冊「早くおとうさんが帰ってきますように」を見て不憫に思う。息子(その妻が視点人物の佐和です)の真吾は海に落ちて死んだものの、遺体は上がっていません。
真吾が姿を見せなくなって、太朗という男性が父親代わりを務めますが、彼も失踪してしまう。どうもその直前に、真吾と太朗は会っていたらしく……。
結論からいえば、多重人格ものなんですけど。
とすると、太朗というのは、義父の別人格? 真吾が死んだと聞いてやってきて、そのまま居着いたってこと?
真吾は違う人なんだよね? なんだかもやもやします。
「ほんとうのこと」も、虚実が交錯しています。
父親が昔書いた作文を見つけて読み始めると、どこからか女の子を連れてきて妹だと言われます。
ところが、この妹、どうも自分の母親の幼いころらしい。
そして明かされる衝撃的な事実……。あっけない幕切れですが、友人の言ったことが「ほんとうのこと」なのかどうかわからない。
4ページの向こうに、何かまた別の顔が潜んでいるような、そんな気にさせられます。
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