くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「ボクの先生は動物たち」今泉忠明

2014-01-05 05:16:05 | 自然科学
 今泉吉典先生の本と一緒に借りてきたのです。「ボクの先生は動物たち」(ハッピーオウル社)。息子の忠明さんが書かれた本です。お兄さんも動物学者なんですって。
 忠明さんは、「家の近くに住む動物博士」の「泉先生」に影響を受け、まず幼い頃はコウモリを育てるために蓑虫を探しまわります。運転免許を取ってたり、やがて依頼を受けて現地調査に行ったり。
 はじめからどうもおかしいと思ったんですが。国立科学博物館にお勤めだというし、お父さんの話題が出てこない。
 西表島を訪れる場面になったら、なんとイリオモテヤマネコを「泉先生が1967年に新属新種のヤマネコとして発表」というじゃありませんか。こ、これはご本人に間違いない。
 あとがきで、自分の父親を先生とする人は多くないだろうからとぼかして書いたといっています。これが毎日小学生新聞に連載していたときに、正体に気づいて手紙をくれた編集者もいたのだとか。
 さて、忠明さんはアメリカに野生動物を見に行き、あのイエローストーン国立公園にも足を運んだそうです。生態系を保つためのオオカミの移植、火事でないと発芽しない植物など、「世界遺産」のDVDに紹介されていたことも書かれていました。
 あ、カワウソを最後に目撃した記録も忠明さんなんですね。
お父さんとの区別のために名前で書きましたが、今泉忠明さんはわたしの父と同年代。そう考えてみると、世代的な環境もイメージできるように思います。
 今日は動物園に行ってきますね!