草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

核の傘か核の保有か

2009年04月05日 | Weblog
北朝鮮から発射された弾道ミサイルが、本日午前、日本の領空を通過した。北朝鮮は核の小型化に成功しており、これによって運搬手段も手にしたことになる。国家の安全保障上、日本は重大な脅威にさらされることになった。戦後思想界をリードした進歩的文化人の意見では、平和国家に脱皮すれば、攻めてきたり、脅かしたりする国は世界中に存在しないはずであった。その言葉を信じた日本人もかなりいたのである。これから北朝鮮は、核を一つの政治的なカードとして使ってくるだろう。日本が毅然とした対応をするには、それなりの防衛力の整備が求められる。アメリカ軍を2万人程度、首都圏に駐留してもらったらどうだろう。東京に核ミサイルが撃ち込まれれば、当然彼らも巻き添えになるから、アメリカも躊躇することなく、戦術核で反撃をするはずだ。いくら北朝鮮指導部でも、そこまでの覚悟はないだろう。核の脅威に対抗するには、名実ともにアメリカの核の傘に入るか、自前で核を持つかのどちらかだ。その難しく苦渋に満ちた選択をどうするかが、これからの日本の政治の大きなテーマなのである。
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