岸田首相が、旧統一教会をめぐって、永岡恵子文部大臣に対して、宗教法人法にもとづく調査を命じたというのは、見当違いもはなはだしい。宗教的なことをいくら調査しても、何も出てこないのではないだろうか。解散に追い込むことなど、端からできるわけがないのだ。
旧統一教会をめぐって問題にすべきは、朝鮮総連との関係ではないか。巷間いわれているように、北朝鮮の核開発などを金銭的にバックアップしたかどうかであって、それは外交や公安のレベルなのである。
あくまでも、我が国を敵視し、拉致問題を解決する気のない北朝鮮とどうなっているかである。そこを徹底的に究明することで、安倍元総理がずぶずぶでなかったことも、明らかにされるからだ。朝鮮総連との深い付き合いのあるそれ以外の団体や、個人にも、厳しい目が向けられることになり、日本の安全保障上もプラスに働くのである。
そっちの方が重要ではないだろうか。なぜそこに手を触れず、宗教と政治の問題にすり替えてしまうのだろう。岸田内閣はやった振りをしたいだけなのであり、朝鮮総連には触れたくはないのだろう。
旧統一教会に関しては、公安当局も調べ上げていると思う。その情報に岸田首相は接していないのだろうか。それを公表すれば決着がつく。旧統一教会叩きのバカ騒ぎは、ここらで終止符を打つべきなのである。