前原誠司外務大臣の秘密が暴かれつつある。京都大学で高坂正堯ゼミに属したということや、松下政経塾出身者ということで、保守派であるかのように思われてきたが、実像はそれとは違うようだ。日朝友好京都議連のメンバーだったことが、週刊文春によってすっぱ抜かれたからだ。そして、1999年に北朝鮮を訪問したときに、日航よど号乗っ取り事件の実行犯と、平壌のホテルで言葉を交わしたのだという。いうまでもなく彼らは、共産主義者同盟赤軍派のメンバーであり、日本のレーニンと評された塩見孝也の指示に従って、前段階武装蜂起の国際拠点を北朝鮮につくるために、1970年3月31日、ハイジャックを行った連中である。1975年5月30日、テルアビブ空港乱射事件を引き起こしたのも、彼らの仲間である。さらに、北朝鮮による日本人拉致についても、深く関与したと見られている。警視庁公安部外事二課は、現在も中共や北朝鮮の関係者を徹底的にマークしているのだろうか。それが政権交代によって、形骸化しているのではないか。前原大臣についても、徹底して身辺を洗う必要がある。その意味でも、週刊文春の記事は、特筆されるべきスクープである。