石原慎太郎の新党結成について、金美齢さんが「保守勢力の総集というならば、安倍晋三さんを助けて、一本にまとまってはどうか」と去る25日付の産経新聞でコメントしていた。私もその通りだと思う。一時は期待したこともあった橋下徹大阪市長だが、保守としての一貫性がない。そこと一緒になって第三極を目指すよりは、安倍自民党と手を組んで、疫病神の民主党を一掃する方が先ではないか。いくら守勢に回っているとはいえ、NHKなどを使って、民主党政権は巻き返しに必死だ。二度と立ち上がれないようにノックアウトしなければ、日本の解体がどんどん進んでしまう。石原もやっぱり人の親で、息子を自民党の総裁にしたかったのだろう。それがかなえられなかったから、新党結成に踏み切ったのだろう。さらに、石原には焦りがあるような気がしてならない。山本夏彦が『有名というもの』で「どうしてたいていの作者は、生きていなければ、作者であることが出来ないのだろう。生きてどこかで呼吸して、飲食していなければ、読んでもらえないのだろう」と書いている。それを痛感している石原は、政治家として名を残したいのだろう。政治家であれば、歴史的な人物として、その行いによって評価されるからだ。しかし、残念ながら石原はもう高齢であり、安倍を支えた方が日本のためになるのである。どうして石原は自分が目立つことしか考えないのだろう。脇役をこなす政治家の方が日本人には好まれるのに。
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総選挙が行われてとしても、民主党に在籍していた議員は、その経歴を消すことは出来ないことから、無所属になっても、離党して他党に移籍したとしても同様なのだが、橋下徹大阪市長が代表を務める新党「日本維新の会」や、東京都の石原知事が新党の結成を表明したことから、民主党議員の中にも「このまま党に残れば落選確実だ」とし、ともかく離党して、身の振り方を考えたいとする者が出始めても何ら不思議ではない。
ともかく、ほとんどの議員は、一度当選すれば、何度でも当選したいし、また一日でも長く議員でありたい思う訳で、そのために平然と離党を繰り返すことから、驚くことに民主党議員の中にはかって自民党や社会党の議員までいるのだから、政党であればあるべき綱領がないのは当然かも知れない。
3年前の政権交代劇は何であったのか。あの時の状況を振り返ると、偏向マスコミは「今、時代は民主党」だとして、民主党政権になれば何もかも良くなるとする世論を作り出し、民主党公認であれば犬や猫でも当選したのでないかと思わしめ国民を騙した結果が、現在の惨状ではないか。
韓流ブームを煽って韓国が良い国であるかのように捏造したのは偏向マスコミであり、また民主党が自民党に代わる政権政党としてあたかも相応しいとする世論を作り出したのも偏向マスコミであって、昔も今も偏向マスコミを信用することは間違いなのである。
であるから民主党への怒りは偏向マスコミへの怒りである訳で、政治家の街頭演説を取材していても罵声を浴びせられているのが証左であり、そのようなことをする方は特殊な思想を持つ方ではなく、普通の国民であることに偏向マスコミは危機感を持って欲しいもので、だから自民党の安倍総裁への批判も、思うとおりに出来なくなった訳で、それが民主党の体たらくのおかげなのは皮肉の何者でもない。
衆議院の解散総選挙を要求する国民の声は高まるばかりであり、野田総理も8月に「近いうちに解散」と言明していることから、来年夏の任期満了を待たずに解散するものと思っているが、どうもそうではないようで、報道によればまででなく、岡田克也副総理は26日午前のTBS番組で、野党が早期の衆院解散を求めていることについて 「今の経済状況は非常に厳しい。こういう時に(政治)空白ができて本当に良いのか」と述べ、解散よりも景気対策を優先すべきだと強調したそうである。
民主党政権になって3年間に景気対策らしいことをした記憶はないし、政権交代すれば何もかも良くなり、景気も良くなると言ってきたが、この3年の間に景気対策しようも何をどうしたら良いのかも分からず、実績のある自民党には意地でも聞けないとなれば、実際には何もしていないにも関わらず景気対策していることを理由に解散を先送りしようとしていることに他ならず「政権交代が最大の景気対策」と言っていた民主党だったが、それは完全に嘘であり、衆議院の解散総選挙そして民主党の崩壊こそ最大の景気対策ではなかろうか。
(2012/10/26)