東京が変われば日本が変わるのである。保守政治家小池百合子が東京都知事に当選した。2,912,628票を獲得し、得票率は44・5パーセントに達した。自民党支持者の52パーセントが小池百合子と書いたのである。民進党や共産党などからは「極右政治家」とまで罵倒されたのに、それをはねのけての勝利であった。増田寛也、桜井誠の票を加えると、実に保守派の得票率は70パーセントを越えるのである▼いくらマスコミが民進党や共産党などが推薦した鳥越俊太郎に加勢しても、都民の大半はそっぽを向いたのである。民進党の岡田克也代表は、昨日の開票を待たずに、次の代表選には出馬しないことを明言した。事前に情報が入っていたので、責任を取らされる前に、身を引く決断をしたのだろう▼北岡伸一は「自分の主張を託せる優れた政治家を選ぶことが、政治をコントロールする最も有効な方法である」(『自民党 政権党の38年』)と書いていた。東京都民は賢明な選択をしたのである。自民党東京都連の利権の構造を批判しながらも、自民党そのものにノンを突き付けたわけではないからだ▼面倒見よりもリーダーとしての資質が問われたのである。政策を訴えて説得するのが政治家の使命なのである。批判しレッテル貼りをするだけの政党や政治家は、もはや支持されなくなったのだ。さらに、今回の選挙結果は国民の危機意識の表れであり、国政は安倍晋三、都政は小池ということで、日本は国家として身構えることになったのである。
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