草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

中国の属国になれば自由と人権が圧殺される

2022年12月29日 | 安全保障
 それほどまでに中国に気兼ねする必要があるのだろうか。中国で新型コロナの爆発的な感染拡大が起きているのに、日本では検査キッドでの陰性確認だけであり、中途半端な対応ですませようとしている。
 アメリカのようにビザ発給停止がどうしてできないのだろう。致死率が高い悪性の変異株は入ってくるのを水際で阻止するのは、政府として当然の処置ではないだろうか。
 長谷川幸洋氏は「中国の戦略。新しい変異種のゲノム情報は絶対に西側に渡さない。対応する新ワクチンを先に作られたら、負けるから。一方、自分は国民の命を犠牲にしても、集団免疫の獲得を目指す。ワクチン開発より先に集団免疫を獲得できれば、中国の勝ち。まさに独裁政権の世界的肉弾戦、見えない戦争が始まった‼︎」とツイートしている。
 中国に対して、もはや日本は国家として身構えることができないのだろうか。政官財、さらにはマスコミまでもが、中国の影響下に置かれているのではないか。だからこそ、かけがえのない政治家であった安倍さんを殺害したテロリストの真相究明も進まず、インド太平洋の各国と対中国包囲網をつくろうとした功績も、歴史から消そうとしている。
 この一年は、世界にとっても、我が国にとっても未曽有の出来事が相次いだ。日本の政治は責任を放棄し、その場しのぎに終始している。中国の属国化に向けた動きが始まっている。このままで本当によいのだろうか。
 サミュエル・ハンチントンは『文明の衝突』(鈴木主税訳)において「日本の指導者たちや国民が、過去数十年と同じかたちで最強国アメリカの核の傘の下に入るほうが、理想的にはよいと思っているのは間違いない。しかし、アジアにおけるアメリカの影響力が小さくなると、日本は『再びアジア化』すべきだとする考えが日本国内で勢いを増し、東アジアの舞台で中国が改めて強い影響力をもつのは避けられないと考えだすだろう」と書いている。今から24年も前のことである。
 日本が国家として中国に対峙し、対等な関係を築くには、防衛力の増強は不可欠であり、核保有をめぐる議論を始めなくてはならない。自由や人権を圧殺する国家の従属下に入ることなど、断じて容認することはできないからだ。
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