3.11原発震災後、真実を包み隠さず解説し続ける小出裕章氏(京都大助教)。彼の著書は何冊か読みましたが、『100年後の人々へ』は久々の新刊です。
100年後の子孫に恥じない生き方を
人類にとって放射能との付き合いは、いやおうなしに長くなります。セシウム137の半減期が30年、安全なレベルの1000分の1に到達するには300年かかる。プルトニウムの半減期は2.4万年、同1000分の1になるには24万年。著者は100万年後の日本がどうなるかはわからない、でも100年後なら想像がつく。暗い時代に向かおうとしている今という時代を、100年後の人々から2014年頃のお前たちはどう生きたのかと問われた時、しっかり答えを出せる覚悟をしなければ、と言う意味で「100年後」のタイトルにしたようだ。
昨年7月22日、参院選後に東電は海に地下の汚染水が流れていることを認めた。その後ひとつのタンクから300トンの汚染水がもれたことも発表(1リットル当8千万ベクレル)。今度も衆院選が終わるのを待っていたかのように、なりふり構わない原発の建て替え(リプリース)、さらに再稼働推進の動きが頭を持ち上げてきている。
今夏、原発なし電力OK
この夏、原発ゼロでも電力量は余裕でした。全国の各電力会社のなかで使用率が95%を超えたのはたった2日間だけ。関西電力で7月17日(96%)、中部電力で8月5日(95.1%)。国民の節電意識も高まり電力は安定して供給されました。つまり再稼働の必要はまったくないのです。なのになぜ再稼働を急ぐのでしょうか。著者小出氏は3.11以前から、電力不足で原発必要論の誤りを解説していました=動画参照。
食品に年齢別汚染表示を
著者は、食品汚染についてはその汚染度に応じて、成人映画などのように18禁(18歳未満禁止)、40禁、50禁、60禁などの表示を付けたらどうかと提案しています。これもたしかに名案です。お米は震災前は1キロ0.1ベクレルの基準が、いまでは子供、大人区別なく100ベクレルまでに許容されてしまっているわけですから。
原発政策、まさに7つの罪
ガンジーの7つの社会的罪を紹介しています。(1)理念なき政治(2)労働なき富(3)良心なき快楽(4)人格なき知識(5)道徳なき商業(6)人間性なき科学(7)献身なき崇拝・・
今の日本の政治状況、さらには核戦争に近づく世界の、人類の愚かさを先哲のガンジーが指摘、いずれも当を得ています。
100年後の人々へ (集英社新書) | |
小出裕章 著 | |
集英社 |
「原発なしでも電力足りてる」 小出裕章(京都大・助教)
そしたら、今でも巨人ファンのような自民ファン、そして、自然を犠牲にして利益、金という名の生活を追求した年寄りをみていると腹がたってきます。
きっと未来の子供たちも、我々を同じように思うのだと思います。
もっと声をあげろっ!
てね。
金曜デモにいかないと!
日本テレビ、NHK、電通、読売新聞の影響はおおきいですな、
昔も今も差ほど変わらない・・そうかもしれません。
「ダマされたあなたにも責任がある」と小出裕章先生もいわれています。歴史は繰り返す。過去の教訓を活かしきれていません。悲しい人類です・・。
絶望的な気持ちになります。
選挙制度もトリックみたいで、良くないですね。
今のところ空間線量は同じではないでしょうか。セシウム137で半減期30年ですから・・内部被ばくは測定していませんがあがったまま、いやそれ以上を皆口にしているかもしれません。
トリックのような選挙制度も良くないです。民意が反映されていませんね。