ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

軍事研究、筑波大では・・

2017年07月26日 | 教育・文化

筑波大学の学生600人対象に「大学の軍事転用を見据えた技術研究」についてのアンケートの結果が同大学の新聞に出ている。
(全体)賛成33.5% 反対27.4% どちらともいえない38.7%
(理系)賛成42.0% 反対21.8%
(文系)賛成26.8% 反対32.1%

文系と理系の学生では軍事研究に対して逆の傾向になっていますね。
賛成派の意見では「軍事転用を恐れていたら民生用の研究も自由にできない」「大学も日本の防衛力増強に貢献すべきだ」が多かったという。

筑波大学としては永田恭介学長が、軍事研究を禁止する方向で考えているがアンケートに見る学生たちの意見も踏まえてか「一から学生と議論していかなければならない」と学内のコンセンサスを模索しているようだ。(『筑波大学新聞』2017/5/15=写真

国は防衛費でなく科学振興費を

軍事研究は、何処から誰からお金が出されるのかがポイントだと思う。デュアル・ユースの考えでは、軍事研究がインターネットやGPSのように民生用に転用できるスピンオフがもてはやされがちです。しかし近年の動きは民生用を軍事利用に取り込むスピンオンに重点が置かれようとしている。そのための防衛関係者からの大学へのアプローチなのだ。

研究の主導権は大学に

本来、研究予算は「防衛予算」に求めるのでなく「科学振興費」から十分に得られなければならないはず。研究の主導権は、あくまで研究者(大学側)が持ち続けるべき。それであってこそ学問の自由、研究の自由が保障されます。これを履き違えて、研究費であればどこから補助を得ようと同じだとばかりに軍事スポンサーにまで頼るようになっていいのでしょうか。「学問の軍事化」は、大学・研究者にとって危うい道と思います。

戦場で散った兵士は今、天使へとなって旅立った・・という反戦歌。
ロックシンガー、L・リチャードの別な顔が・・。

戦場に陽は落ちて/リトル・リチャード

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