(パナソニック 国内回帰進む 家電40機種生産検討 東京新聞2015年1月5日夕刊)
パナソニックは海外で生産し逆輸入している洗濯機、エアコンなどの家電製品約40機種について国内生産に移す検討に入ったという。円安の進行で海外の労務費が上昇したことも国内回帰の理由だとしている。
私はかねてから、同じような輸出型構造の主要製造業でありながら自動車産業と家電産業との栄華と衰退の差は何かを考えていた。一口で言うと家電産業は、海外シフトをやり過ぎたと思う。途上国を信用しノウハウ・技術の移転も加速させた。結果は・・。
一方自動車は、海外への生産シフトは行ってはいるもののその歩みは遅い。またコアとなる重要なテクノロジーの移転は、かなり慎重に見えた。短期的な収益にとらわれず、長い目で見たら、その位の警戒心を保持していたことが今も、自動車産業のプレゼンスをしっかりしたものとして位置付けられていることにつながっているのではないかと思われる。
パナソニックが国内生産へ回帰することは望ましいことです。このことは、当然国内の雇用増加にも寄与することでしょう。
パナソニックに限らず、家電各社もこの方向を選択してほしいものです。
(写真:大泉町の三洋電機正門前)
会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから | |
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そうです。国内の雇用をしっかり確保して、原発に頼ることのない産業構造に変えて行くのがスジと思いますね