ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

【中学下宿記】(4) 母の近くに行きたい

2009年10月06日 | 中学生下宿放浪記
母と別れて、祖母と叔父の住む前橋市相生町(現本町)での生活が始まりました。

当時の日記をみますと「お母さんは三洋に行って僕一人だけである。僕も心を独立しなくてはいけない。お母さんも別れる時かなしそうであった。」(6月6日月曜)

そしてその数日後、6月9日木曜の日記には、
「僕はどうにかこうにか月曜から今までやってきたが学校から帰ってくるとハガキがおいてある。お母さんからだ。それを読み終わったとたん、がぜんお母さんがこいしくなった。お母さんがいない短所は
1、国語でどうしても読めない字が聞きにくい
2、お母さんがいないと話す人がいないので、安心感がもてない、能率が悪い
3、生きていて親子別々は一般にみてどっかかけている
4、よけいなことに気を配り勉強しにくい
5、僕が少し不腹(※)で勉強しにくい」   

いま読み返すと箇条書きにこそなっていますが、説得力はありません(笑)。
とにかく、淋しくなり母のもとに飛んで行きたい、その一心からだったと思います。
授業中も母のことを時々思い出しては、涙をこらえていました。
一刻も早く転校し母の元に行きたいという気持ちは、日に日に高まっていったのでした。
                                 (つづく)


※=「不服」の誤字


【写真】前橋公園で演説する社会党の浅沼稲次郎氏、愛機マミヤ35Sで。
     その頃撮った写真。本文とは関係ありません。


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1 コメント

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Unknown (ゆり)
2009-11-08 20:38:19
自分の気持ちを箇条書きにするとは、すばらしい!なんとうゆ発想の展開。
・自己を分析
・問題への対処、解決方法
うん、
しかも、すごく、素直に描かれていて、
涙がでます。。。。
 
あぁ  なんて、すなおなきもち、、、、




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