ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

隠される原子力・核の真実

2011年05月20日 | 研究・書籍

この国の原発報道、事故発表から感じとれることは、電力会社、政府、官僚、マスコミ、御用学者が正確なデータや真実を語らないことです。このことは日本の原子力の歴史の中では今に始まったことではないことが、小出裕章著『隠される原子力・核の真実』でも確かめられました。

少ない被曝は安全というのは妄言にすぎない。低線量でも安全な被曝などは存在しない。「しきい値」(症状が出る最低値)でも細胞の分子は損傷を受ける。原発は機械で、人間は神ではない・・(福島原発事故は神様の仕業、と言った与謝野馨とは正反対で、且つ正しい)

本書は昨年12月の初版発行。メジャーな出版社の発行でないだけに地味な装丁ではありますが、内容は濃い。専門用語が多く出てきますが解説付きなので勉強になります。しっかり読みました。

小出裕章氏の新書が今月末、発売されます。週刊「SPA!」を発行している扶桑社から新書で。今回が書籍としては“メジャーデビュー”かと思いましたが、tomさんのコメントで知りましたがすでに河出書房新社からも単行本『放射能汚染の現実を超えて』が出ていました 。小出先生の日頃の奮闘に賛意を表して、これらも購読したいと思います。

近日発売 『原発のウソ』(扶桑社新書)

参考情報(YouTube)小出裕章氏:核燃料露出の1号機は既に人類未体験ゾーンへ

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 放射性物質から身を守る法 | トップ | 原発汚染 NHK 特集再放送... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
巧妙なトリック (アトミック)
2011-06-09 23:21:32
原子炉製造メーカーでもあり、「推進誘導システム」という何だか訳の分からない名称でミサイル製造に勤しむ三菱が、エコという名のもとに電気自動車を売り込むのは、有り余る電気を消費させたいからだと聞いたことがあります。夜間電力を安く、オール電化を進めるのは、出力調整が安易に出来ない原発があることで電気が有り余ってしまうためです。夏場の電力需要に対応するために原発は必要だと、我々は思い込みがちですが実はここに電力会社の巧妙なトリックが隠されています。今回の福島のような事故がなければ、需要期である夏場には定期点検と称して、火力発電所を停止して原発の稼動率をあげることをしてきました。発電効率が火力よりも劣る原発をフル稼働させることで、放射性廃棄物を大量に生み出し、それを六ヶ所村に押しつけているのです。そんなに、放射性廃棄物を集めて何をするのでしょうか?核ミサイルを製造するのでしょうか?すでに原子力産業は破綻しています。福島のあの惨状を目のあたりにしてもなお、従来のエネルギー政策にこだわる国の狂気は、世界の笑い者です。(フランスも同様)
返信する
Re:巧妙なトリック (popolo)
2011-06-11 10:58:43
同感につき、6/11グログでリツィートさせていただきます
返信する

コメントを投稿

研究・書籍」カテゴリの最新記事