ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

追悼 上岡流隠居の美学

2023年06月06日 | 研究・書籍
このブログ内を「上岡龍太郎」で検索してみましたが何もヒットせず。

著書『隠居のススメー好き勝手に生きる』の表紙写真を一時、ケータイの待ち受け画面に使うほど上岡龍太郎の生き方には共感を覚えておりました。書評をアップしたような気がしましたが一度も彼には触れていなかったことが自分でも不思議です。

上岡龍太郎さんが、お亡くなりになりました。81歳。

私は、彼の引き際が、とてもさっぱりしていて、それに好感をもっていました。

『隠居のススメー好き勝手に生きる』の発行は2003年、ちょうど20年前だ。著者60歳の頃ですね。

引退はそれより数年早く、芸能生活40年で、ハイさようならと見切りをつけて完全にフェイドアウト、世間を驚かせました。見事な引き際、その後も表舞台に姿は出しませんでした。

大阪府知事にまでなった横山ノックとコンビを組み、横山パンチを名乗って人気を博していた。時事ネタが多く、いわゆる社会派漫才でした。自身も政界への立候補の誘いは何度もあったようですが、受けることはなかった。

現職・現役と退職者の区切りをしっかりつけた人として見習いたいと思いました。

先の東京五輪汚職事件などでも、退職後も隠然と前職の地位と権力を使い利権にむさぼりついていた輩がいた。

古巣に現れては、元部下たちをあれやこれやと自分の立場を忘れて指図するうるさい奴も見かける。

定年で卒業すれば、もはや肩書はそれまでの期限切れの貸衣装に過ぎない。管理職も平社員もあったものではありません。ふつうの人間同士です。
いいな、いいな、人間っていいな~♪ でよろしい。上岡流隠居術にまなびたいものです。

あらためてご冥福をお祈りいたします。



【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 

日本のチベットが差別!?日本の地名にツッコむ上岡龍太郎
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