ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

兵役を拒否した日本の青年たち

2019年02月05日 | 研究・書籍
最近よくテレビに登場する国際政治学者、M氏。彼女は「平和のための徴兵制」を主張している。シビリアンコントロールよりも国民が平等に「血のコスト」を意識するには徴兵制が良いと。きな臭い話とは思いますが、秘密保護法も安保法制(集団的自衛権)も成立している今、次に徴兵制の話がいつ出てきても不思議ではない。
ところで過去、日本で徴兵制が敷かれた時代に「良心的兵役拒否」の実例はあったのだろうか。

ありましたね!
1905年(明治38年)桂太郎内閣、日露戦争時、矢部喜好(やべきよし)、福島県会津の青年でキリスト教徒。人を殺めてはいけないという宗教的良心から。まだその頃は軍も余裕があったのか、矢部青年は銃を持たない衛生兵(看護兵)にしたとある。(『非暴力で平和をもとめる人たち』から)

2回目の例は1935(大正10)年、徐々に思想統制が強くなり始めた頃。キリスト教徒の明石真人(20歳)と村本一生(24歳)。懲役2~3年の重罪になった。
それ以降は記録がないようです。先の大戦下では「良心的兵役拒否」は認められていなかったのではないだろうか。3例目がやってくるのはいつの日か?そんな日のことは考えたくもないですが、タカ派的な国際政治学者がもてはやされている時代だけに油断はなりません。

子ども用の絵本ですが『非暴力で平和をもとめる人たち』を読みながら徴兵制について思いを馳せました。
 
 
 
 
今回もワンスモアズ、シノンさんのカーペンターズナンバーから♪

 

Top Of The World(トップ・オブ・ザ・ワールド) / ONCEMORES【カーペンターズ・トリビュート】

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