ポポロ通信舎

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オスプレイが飛んでいる

2018年08月24日 | 研究・書籍

今日の上毛新聞によりますと、今月20日以降に群馬県上空をオスプレイらしきものを見たという報告が6件あったという。太田市周辺でも1件。飛行ルートについては米軍側から明らかにされず確認は難しい。

10月1日からは東京・横田基地に5機の配備が決まっている。

2012年の発行本ですが『オスプレイとは何か 40問40答』(かもがわ出版)を読んでみました。

オスプレイ(osprey)とはもともと鳥のミサゴ。fish hawkとも。空中で静止(ホバリング飛行)、急降下し狙った獲物を捕らえます。転じてヘリコプターと飛行機の両方の特徴を持ち合わせたユニークな軍用機です。

従来のヘリコプターCH-46の代用機の位置づけで、主として米海兵隊用がMV-22、同空軍用がCV-22。

本書発行当時、那覇市長だった翁長さん(今月逝去)は「安保条約には賛成だからこそ、オスプレイには反対」と述べていた。アメリカとの友好関係は保ちたいからこそ、沖縄県民に危害をもたらす恐れのあるオスプレイ問題ではゆずれないと話していました。

オスプレイには、ヘリコプターには常備されているオートローテーション(自動回転着陸)機能が無い。そのためエンジンが異常停止したときに飛行機モードでの着陸は可能としているが危険回避には限界を示しているようです。

CH-46に比べ行動範囲4倍、積載量3倍、速度2倍など抜群に能力アップしたオスプレイですが、開発以来、機体をめぐっていろいろと問題点が指摘されている機種です。

今後は群馬に限らず日本全土をオスプレイが自由自在に飛ぶようになることでしょう。これまで本土に住む私たちは沖縄の人たちの不安や苦しみを十分共有しないで過ごしてきました。これからはますます、増加するであろうオスプレイの運行を前にして沖縄の人たちの痛みをいやでも理解することになるかもしれない。その意味では「良い機会」が飛んできたと言えなくもありませんね。 

 

 

オスプレイとは何か40問40答
石川巌、大久保康裕、松竹伸幸
かもがわ出版

 

オスプレイ配備受け入れ “着陸対価”は100億円(18/08/24)

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