ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

武器輸出と軍学共同

2017年01月12日 | 教育・文化
「武器輸出3原則」を事実上撤廃して「防衛装備移転3原則」に踏みだしたのは2014年4月から(安倍内閣)
今年度予算で防衛省は大学に対して技術研究に110億円の資金を用意した。応募の中から北海道大学、東京工業大学、東京農工大学、豊橋技術科学大学、大阪市立大学、東京理科大学、東京電機大学、神奈川工科大学、山口東京理科大学が採択された。軍学共同の始まりです。
 
戦争に協力した過去の苦い反省から、これまで日本学術会議は、軍事目的の研究は行わないとしてきたが昨年4月、大西隆会長が総会で「大学など研究者が自衛の目的にかなう基礎的な研究開発をすることは許容される」とこれまでの見解を大転換しました。
デュアルユースという言葉が出てきます。軍事用、民生用の2通りの使い方の意味なのですね。軍事用に開発された衛星技術(GPS)はカーナビやスマホに利用されている。軍事技術を民生に転用することを「スピンオフ」、その反対を「スピンオン」。
 
民生用が軍事に転用されるスピンオンもあれば、その逆もあります。両者がどんな目的で使用するかによって大きな違いが出てきます。原爆と原発もその例でしょう。
国立大学が法人化したことによって各校とも経営優先思考が一段と強くなってしまっているのではないでしょうか。そこにもってきての資金援助。受諾した上記の大学のうち半数が国立大というのも気になりますね。そんな中にあっても広島大学、琉球大学、新潟大学は軍事への寄与を目的とした研究は今後も行わないとした基本姿勢を崩さず応募もしないとしています。(2017.1.11朝日新聞参照)

「学問の自由」の「自由」の意味が今、大学や研究者に厳しく問われているように思います。
 
 
 
 
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
 

ジャスティン・ビーバーのヒット『Beauty And A Beat』をカバー曲の名手たちアレックス・グートらが歌う。視聴回数はなんと1億1千万回以上。私はオリジナルよりこちら方がおすすめ。
 

"Beauty And A Beat" - Justin Bieber (Alex Goot, Kurt Schneider, and Chrissy Costanza Cover)

 
コメント
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