ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

悪化する教育現場を憂う

2017年01月09日 | 教育・文化
教育界がブラック化していることは、うすうす感じていました。

国立大学の40歳未満の教員のうち任期付き雇用が6割以上になっている。2016年度で63%、任期は5年程度。若い先生たちの身分が不安定です。国立大学の法人化後にこの傾向は強まっている。
高校の教員には、年間目標計画を課すところも出てきている。「国公立・有名大学に何人」部活では「全国大会出場」など。教育現場に成果主義を持ち込んでいるようだ。
教員は組合に加入しない。管理職試験を受けない。降格を希望する副校長・・。
大学生は就活に追われている。3年生でプレ・エントリー(応募)シート100社。4年で300社もエントリーシートを書くという。なぜこんなにも就職がたいへんになってしまったのだろか・・。

『ブラック化する教育』(大内裕和著)では現状の問題点を「教育の格差」「生徒も先生もタイヘン」「就活」「ブラックバイトをしなければならなくなった学生」に分け専門家との対話形式で描いています。
2006年の教育基本法改定でゆとり教育の見直し、教員免許の更新制。
ゆとり教育の学力低下を実施者の政府・文科省が責任を取らず教育現場に押しつける。
「教育の自由」は、教育現場の自由ではなく、市場としての自由、経営の自由でしかない。

新年、初読書。教育現場の矛盾の深まりをひしひし感じる。孫世代のためにもなんとかせねばと思う。
どうしたらいいんだんべかな~
 
 
 
 
ブラック化する教育
大内裕和 著
青土社
 
 
奨学金問題を学んじゃうよ〜( 大内裕和 X 山本太郎)
 
コメント
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