ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

小説ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス

2015年04月23日 | 研究・書籍

月刊『新潮』5月号の表紙「ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス」の言葉に釣られて読んでみました。

若い小説家、滝口悠生の作品。

主人公の私(一平)の青春時代の回想・・
高校の美術講師で7歳年上だった恋人、房子(先生)との関係・・。房子は部室で周囲を気にせず油彩の裸体モデルにもなる大胆不敵な感じの不思議なマジックウーマン。

美術準備室には船木先生(美術)のCDがあった。60~70年代のジミ・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリン、ドアーズなど・・。

一平はバンドサークルでジミヘンの「ファイア」を演じる。自分のいやらしさや汚らわしさを、すべて露呈するように歌った。

Let me stand next to your fire ♪


3.11震災の10年前の東北の地を原付バイク(ホンダ ベンリー50S)での訪れた・・
1967年夏、米国カリフォルニア州モンタレーで開催された「ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス」を題にしてしての私小説。

読みながら自分の20歳前後の頃を思い浮かべる。主人公一平の感性は良く理解できる。なんとも虚ろでいかがわしいようなあの時代、あの年齢・・。

 

  新潮 2015年 05 月号 [雑誌]
 
新潮社 

Jimi Hendrix - Fire

 

コメント
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