ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

個人情報は「お金」になる?!

2015年04月02日 | IT関連

以前にも「ネットはタダでない。個人情報が代価」と当広場で話題にしましたが、新書の『あなたのデータ「お金」に換えてもいいですか』を読んで覚悟を再び新たにしました。

当方もベネッセ漏洩被害に

4800万人分のデータが500社以上に流出した史上最大のベネッセコーポレーションの顧客情報漏洩は、わがファミリーでも5人が該当。お詫びの図書カード(500円分)が送られてきました。不覚にも私も含まれていました。

私は気楽にアンケートに答えたりしています。まさにこれは個人情報をどんどん売っているのと同じことなのですね。回答者には全員、有償ポイントを差し上げますなどと聞くとつい、つられて簡単に応じてしまいます。
インターネットサイトに生年月日を書けばIPアドレスの地域判明で絞られすでに漏洩されているデータをもとに住所も氏名も特定されるといいます。

購買履歴や閲覧履歴、販売元には貴重な記録です。ネット接続状態での「カレンダー予定表」の記入など便利ではありますが、個人情報は丸出しということになりますね。個人データを悪用しないでほしいですが、タダでこの世は動かないということでしょうか。

プライバシー放棄で得るものとは

「あらゆる個人情報がビッグデータとして集積・管理され、いかようにも解析されるようになる。誰もがプライバシーを放棄することで日々の生活と安心が保障される世界、そんな世界が望ましいものかどうかはともかく、その流れは変わらないのではないかと思ったりする」(鈴木幸一氏:インターネットイニシアティブ会長/毎日新聞2015.3.27経済観測)SIM通信サービスでも健闘しているIIJの鈴木会長の見方、同感です。

リスク覚悟で付き合うしかありません。セキュリティへの備えも必要経費でしょう。インターネットのお陰で有益な知識も得ています。病気や薬の詳細など医療情報の共有も進みました。当ファミリーにとっても妊娠から出産までの親切なメールガイド(無料)、「そのママ」さんなど大いにお世話になりました。これなどネット時代ならではの産物と感謝しています。

悪用は認められませんが、個人の情報が少しでも社会の役に立つならそれが活用されても良いように思います。自己防衛にも限界がありますし。
一方でネットと無縁な生き方、これも尊重されなければなりません。ネットからの知識には有益なものばかりでなく有害なものも同等に含まれていますから警戒は怠れません。この問題ネットとともに果てしなく、これからもつづきそうです。

【写真】「ネット社会でプライバシーは守れるのかしら」と木工さんたち

 

  プライバシー大論争 あなたのデータ、「お金」に換えてもいいですか?
 
日経BP社
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