きょうの毎日新聞記事下で、「放射線測定」の広告を見ました。「北関東地区は福島第一原発でたくさんの地域が汚染されてしまいました。放射線が気になる方、家族の健康のため、食品選びの改善に」とあります。
やっと、このような広告が現れたかという感じです。食品以外に、土壌、セシウム尿検査もできるとあります。こうした研究団体には、これからぜひ頑張ってほしいと思います。
外部線量は、日本製の性能の良い測定器でも1万円以下のものも販売されほぼ行き渡りました。事故後、空間線量は落ち着いているだけに人々の放射線への関心は薄れています。次の課題は内部被ばく状態で、それを調べる段階にとうになっているのですが、こちらの方は一向に進んでいません。
測定後の対応が空しい
当方は、すでにベラルーシ製のベクレル測定のできるガイガーカウンター=写真=を2年前に購入しましたが、最初だけで今は使っていません。米や食品を測定するためにと入手したのですが、数値を出した後がなんとも空しい。(個人では厳密なベクレル測定は難しいこともあります)。それに高いベクレル汚染値が出た場合、その食品をどう処分するか悩んでしまうからです。低い適正な数値で当たり前。では高い結果の場合、それを捨てるしかないのだろうか・・。外部線量の時と違って測定結果が少しも楽しみにならず不愉快なのです。NGだからといってその食材を全部廃棄するほどの余裕はありません。
食品の測定は生産者段階で
食品の場合、ベクレル測定は末端の消費者でなく川上の生産者のレベルでしっかり測定するべきでしょう。すでに品物を購入した消費者が数値を確かめたところで悲しくなるだけです。武田邦彦先生が言われていたように「この国は汚れた食材を全国に薄く拡散し全国民がそれを受け入れる道を選んだ」のです。みんなで食べれば怖くない?
国土を荒らし、人体を傷つけた原発事故。その影響はこれからもずっとつづいていきます。原発震災以降、国政選挙の争点に「原発問題」が消えることはありません。ベラルーシ製カウンターをみつめながら総選挙のことが案じられます。
PKC-107 放射線測定器 ガイガーカウンター | |
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