ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

東京三洋社内新聞

2010年10月03日 | 研究・書籍
「世界に誇りうる精度の高い仕事」の表題を掲げた「東京三洋社内新聞」。
昭和35(1960)年5月13日創刊。母の遺品箱の中のひとつです。

会社のマークが電光風の円形、カタカナで中央に「サンヨー」。
現存2号の1面は、冷凍機工場、テレビ工場の写真とともに、災害防止の
安全週間にちなんだ記事。コラムでは、味噌づくりで一番苦心するのは
創業1年目だという通説に例えて「東京三洋は伝統、社風はまだありませ
んが、味噌作りの初年の様に、しっかりした社風伝統をつくろう」とある。

2面には、「重役さん訪問記」がありおもしろい。田村巧・当時テレビ
工場長が登場。記事の中で、同工場長は「“社内結婚”は大いに結構です。
僕は社内結婚第1号の仲人になりましたよ・・」

田村巧工場長は後に、自らが34歳の差を超えた社内結婚を三洋バレー部の
前田悦子さん(五輪金メダリスト)と社内結婚して範を示しました。

私が入社した1970年代でも、まだ従業員の社内恋愛(結婚)を好ましく
思わない会社が少なからず存在しました。東京三洋電機は、この点でも
時代に先駆け経営トップの理解があり、すべてに先進的な感覚の企業で
あったことが伺われます。

その他、野球部(1959年10月同好会として創立)の戦績がこの年9勝1敗の
好成績で部員は13名から97名へ。社内の元気な様子が紙面に満ちています。


【写真】旧東京三洋電機(大泉町)のもっとも古い社内報。
   
にほんブログ村 雑感

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする