Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

千美里駅 北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線 9月6日 2014年

2015-05-26 | Weblog
本別駅隣駅「千美里駅」です。

先ほどの本別駅、そして「勇足駅」とデザインを共有?する駅舎であります。

まるで「屏風」のような“折れ線グラフ”的壁面をもつ印象的な建物であります。

第三セクター「北海道ちほく高原鉄道」に経営を託されスタートした「ふるさと銀河線」。
北海道、沿線自治体、民間事業者が出資して運営された鉄道であります。
本別町の「勇足駅」「本別駅」「仙美里駅」はそれをバックグラウンドにコミュニティーセンターなどを併設した共有デザインの駅建設となったようです。

そもそも…千美里ってなんでしょう?

また北海道新聞社刊「北海道 地名 分類 字典」のお世話になります。
P114に記述があります。

【千美里】(せんびり、十勝・本別町の字、ダム名)①センピリsenpir=物陰(永田)②熊害を避けるため岩陰に隠れる処(巌城)③十勝アイヌが釧路アイヌに攻められた時に隠れた(山田)
…と、説明されています。
要するに…【隠れ場所】ってことですかね、アイヌ語の意味は。



駅舎右手の「仙美里駅」駅名標が無ければ「勇足駅」との区別は困難です。

すでに廃止されて9年の歳月が過ぎましたが、建物の壁面にはこうして「仙美里駅」の駅名標が今も残されています。
これも第三セクターの運営、地域自治体が出資した建物だからこそ…なのでしょうね。
素敵だとおもいます。


駅舎の一部はバス待合所として使用されています。



駅舎左手を見ますとバスが転回出来るような広いスペースが残されています。



通常の建物ですとさしずめ“妻面”に相当する部分でしょうが、こちらにも“綴れ折りデザイン”が施されています。



駅正面口から振り返って、国道方面を見ます。
これまでに何度も見慣れた風景です。



駅舎の横を通って、ホームがかつてあった場所に出てきました。

路盤は綺麗に整地され緑で埋め尽くされています。

先の「勇足駅」の風景ととても良く似ていますが、「白杭」などが見当たらないところをみますと、「仙美里駅」にパークゴルフ場の併設は無いようです。



駅舎前の謎の“H杭”…何のための設備なのでしょうか?

まさか…ヒッチングポスト(馬をつなぐ杭)であるわけないでしょうし。



ホーム側駅舎の壁面にも「千美里駅」の駅名標が残されています。
ここがかつて鉄道駅舎であった絶対的主張ですね。

実に凝ったデザインで、駅名標が無ければ、どこかリゾートの別荘と言っても信じてもらえそうです。



画面左端には「ふるさと銀河線」の特徴的デザインの駅名標…フレームだけが残されています。

積雪の頃、この駅舎は雪に映え、さぞ美しいことでしょう…



私は、雪の北海道は遠慮させて頂きますけれど…

デッカイ抜けるような青空の北海道が大好きです。



駅舎内は一部がギャラリーとして利用されていて、こうして鑑賞することが出来ます。

このパネルの出来栄えはなかなかのものですよ。

網走線から始まった路線は国鉄池北線そしてJR池北線…ふるさと銀河線へと時代に翻弄され2006年の廃止に至るまでの千美里と池北線との関わりの歴史が書き記されています。

網走本線時代、仙美里駅は軍馬の積み出し駅としても利用されていたことなどが記述されています。

…これ、どう見ても“素人仕事”ではありませんね!



こちらのパネルは「軍馬補充部十勝支部」に付いて詳しく書かれたものです。



もう一度、駅舎正面から全景を眺めます。

一度見たら忘れられないインパクトのある駅舎でありました。
これからも、ず~っと「仙美里駅」であって欲しいものです。
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