Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

未来 TOYOTA MIRAI に試乗してきました。 11月19日 2016年

2016-11-21 | Weblog
思いがけずトヨタの「MIRAI」に試乗するチャンスに巡りあいました。

仕事で使っている「蛍光X線分析装置」の冷却に液体窒素を使っていて、そのガスのデリバリーをお願いしている「ガス屋さん」の展示会?に招待され、その展示会で「MIRAI」の試乗が出来るというのです!

それが無ければ、ガス屋さんの展示会など用事は無いのですが、「MIRAI」に釣られてザァザァ降りの雨の中を上尾まで出掛けてきました。



営業の方からいただいたチラシです。

下方に「*係員が運転しFCV…」と書かれています。

「冗談じゃない! 係員の運転なんかじゃタクおなじじゃん!」と言いましたら「いや…運転できるみたいですよ」と言うもですから「じゃ、行く」ということになりました。



上尾の現場?に到着し、受付を済ませます。

生憎の天候ですが、大勢のお客さんで賑わっています。

「試乗まで結構待たされるのかなぁ」と思いながら記帳します。

担当の営業さんが試乗の順番を聞きに行ってくれました。

「直ぐ乗れるそうです!」

「やったぁ!」早速現車「MIRAI」のところに行きます。

FCVですから「排ガス」は排出されないわけで、見慣れた「テールパイプ」は無さそうでした。

“水”を排出する「ドレーン」などがどこかにあるのかも知れません。

ガス屋さんの展示会ですので、トヨタの技術者などはいないようで、FCVの説明等はありません。

「ボンネット開けて見せてください」とお願いしても、ロック解除にもたもたしてしまう程ですから…

トヨタの技術者でもいれば色々話が聞けたのでしょうが仕方ありません。



なんとかボンネットを開けて、“エンジンルーム?”を見せていただきます。

何となく補器類も含めて“エンジン車”の絶対的な相違は見えません。

FCVの解説はトヨタのこちらのページに分かりやすく解説されています。



エンジンみたいにド~ンと見えるのは「パワーコントロールユニット」という装置だそうです。

駆動用のモータはその後方下に設置されているようですが、ここからそれを見ることは出来ません。

オレンジ色のケーブルはコントロールユニットとバッテリーを結ぶもののようです。

赤矢印のところ…なんだか見慣れたパーツに見えます。

いわゆる「ラジエターキャップ」みたいです。

FCVでもラジエターは装備しているんですね。



ガソリン車の給油コックがある位置には、ガス充填のためのノズルがあり、トヨタマークのキャップを外すとそれが出てきます。

こちらのガス屋さんは当然「水素ガス」も取り扱っているのですが、「MIRAI」の充填設備は無いそうです。

この「MIRAI」は、ナンバーを見てお分かりのように、愛知のトヨタから借りている車両だそうです。

FCVの開発協力会社として、こうして「MIRAI」の貸し出しを受けているようでした。

高圧水素タンクはリヤシート下とトランクルームと室内の隔壁の間の2箇所に設置されているようですが、一般人は見ることは出来ないようです。

ドライバーズ・シートの下あたりには、「FCスタック」と呼ばれる装置があります。

ここが「MIRAI」の心臓部…燃料電池と呼ばれるものです。

ここで水素と酸素を化学反応させ電気を取り出します。

理科の実験、水の“電気分解”の逆バージョンですね。

燃料電池のエネルギー変換率は非常に高いそうで、水素の持つエネルギーの約83%を電気エネルギーに変換できるそうです。

昔のガソリン車のように、素人さんが好き放題いじり倒すようなことは一切受け付けないような作りになっています。



室内、運転装置などはごく普通の景色です。

ここには「未来」を感じさせるような演出は一切ありません。

なにも知らずに乗り込めば、「ただのクルマ」でしかありません。

シフターもプリウス辺りのものと共通のもののようです。



足元を見ます。

こちらもただのクルマの景色であります。

運転装置の確認をして、いよいよ試乗にスタートです!



さて…これだけ煽っておいて気が引けますが、残念なお知らせです。

試乗はもちろんさせて頂いたのですが、なんと!一般道へ乗り出すことはなく、工場敷地内を“最徐行”で一回り(2~3分くらい)しただけでした。

本人は「東北道でも一っ走り…」と期待していたのですが仕方ありません。

取り敢えず運転させて頂いただけでも感謝です。

それで…「MIRAI」の走りはどうだった? と訪ねられても構内を時速10Km/h 位で走っただけでは何も分かりません。

営業の方々は口々に「静かだねぇ」と言っていました。

確かに「電気自動車」ですからエンジン音は皆無です。

未来のクルマは、ハンドルもアクセル、ブレーキなど運転装置を一切持たない「完全自動運転」の移動装置になっているでしょう。

そういう未来のクルマから見れば「MIRAI」はまだまだ人間が介在できるより“クルマらしい”自動車でありました。



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