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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし 33 / 大嶋重徳

2017年11月23日 | Weblog
2017/10/19放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十回の第四戒は「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。」(出エジプト記 20章8節)と語り、その根拠を旧約聖書の出エジプト記では、神様が休まれた神であり、その神に似せられた私たち人間も休みを取らなければいけない、と記されているからです。

 私はオーストラリアという国で1年間勉強しに行ったことがあります。オーストラリアでは多くの人がきちんと休暇をとり、そして良く休むんですね。また土曜、日曜の昼間にはよく公共交通機関の電車が止まりました。駅の案内表示を見ると線路のメンテナンスのためだと書かれていました。日本だと線路工事などのメンテナンスは深夜に行い、昼間は電車を走らせ続けます。そうしないと利用する人たちからクレームが出るからですね。しかしオーストラリアの人はあんまり怒りませんでした。なんで怒こんないの?、と聞くと、線路の工事をする人も夜は寝ないとね、と言うんです。生活のクオリティーが保たれるよりも人がきちんと休むことが優先されているんだなあと思いました。

 またある時、その教会のある人が、こんな仕事の問題があって、と牧師に仕事の悩みを打ち明けている所に一緒にいました。するとそのオーストラリア人の牧師はその人の話をよく聞いた後、ユー ニード バケイション、休日をきちんと取りなさい、と言ったんですね。もう私はひっくり返りそうになりました。彼の相談した内容は休んだって問題は変わらないわけです。しかしよくよく考えさせられた事は、休んだ後に見えて来るものと休まないと見えて来ないものがあるんだなあということです。

 神様が休まれたように自分の肉体を休ませることは、信仰ゆえのキリスト者の決断です。きちんと休んだからこそ、家族を大切にし仕事もきちんと取り組むことができるのでしょう。十戒がこのあと禁じる姦淫の罪を犯さずに、盗む思いも、殺す思いも、欲しがる思いもまた抑制されるのではないかと思います。肉体を酷使して働き続けることは、精神を病み、心の中に疲れた荒んだ場所を作り、罪を犯しやすい温床を産み出していきます。それは神様が望んでおられる人間全体の労働の姿ではありません。永遠の安息を目指しながら、きちんと週ごとの休みを取ることが、神の前に生きる神の民の生き方なのです。

 安息日を守ること、それは非常に信仰的なことであり霊的なことなのです。皆さんの今週のお休みはきちんと取れているでしょうか。
 
  ( PBA制作「世の光」2017.10.19放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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このサイトは URL名として  http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


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