2025/4/5放送
「世の光」の時間です。今週は愛知県名古屋市の富田キリスト教会の牧師、黒木昭江がお届けしてきました。
かつて私が会社で働いていた時、しばしば悩んだのは上司の意見がバラバラなことでした。部長の指示と課長の指示が違う。私はいったいどちらに従えば良いのか??
誰の声を聞くべきか・・・これは重要なことです。仕事の上だけでなく人生を生きる上では尚更大切なことではないでしょうか。職場でも学校でも家庭でも、私たちは自分に対するあらゆる評価のことばに晒(さら)されます。嬉しい評価もあればネガティブな評価もある。それに毎回振り回されていたら私たちは疲弊してしまいます。
救い主としてお生まれになったイエス・キリストは、三十数年間の短い人生の間、度重なる苦難に見舞われました。特に、救い主として公に働かれた最後の数年は打ちのめされる経験を何度もされました。
当時の宗教学者から、「おまえの教えは間違っている」と糾弾され、時に悪魔呼ばわりされました。最愛の母親でさえイエスの働きを誤解することがあり、理解者であった従兄弟(いとこ)は権力者によって殺されました。身近な弟子にさえ裏切られ、不法な裁判にかけられ、最後は十字架の上で処刑されました。
けれどもイエスは人生を否定せず、自暴自棄にならず、十字架上で命を削られながらも他の死刑囚を救いに導きました。この強さはどこから来たのでしょうか。
イエスは救い主としての働きを始めた時、洗礼を受けました。その時イエスは神様のことばを聞いたのです。それはこんなことばでした。マタイの福音書3章17節
「これはわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ。」
この神様のことばをしっかり握りしめて歩んだイエスは、神の愛を疑うことなく、神に愛され喜ばれていることを支えに、自分を否定したり運命を呪ったりすることなく、最後まで自分の人生をしっかり歩んだのです。そして亡くなって三日目に復活されました。
明日は日曜日です。ぜひお近くの教会へお出かけくださり、神の愛のことばをお聞きください。
( PBA制作「世の光」 2025.4.5放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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