2025/4/4放送
「世の光」の時間です。今週は愛知県名古屋市の富田キリスト教会の牧師、黒木昭江がお届けしています。
私はこれまでいろんな職場で働いて来ましたが、失敗をして迷惑をかけたことがたくさんあります。
しかし、いつでも上司や先輩がカバーしてくださり、今でも感謝しかありません。そのおかげで、少しずつ仕事を覚えることができ、仕事の喜びを味わいました。
聖書に、ピレモンという主人のもとで働いていたオネシモという人が登場します。彼はある日、主人との雇用契約を破って逃亡してしまいます。
主人のピレモンはクリスチャンでした。しかし信仰があっても当然ピレモンは逃げたオネシモに相当、腹を立てたはずです。
しかし神様は、逃げてしまったオネシモを忍耐強く導かれます。
彼は逃亡先で、ピレモンの信仰の恩師である伝道者パウロに出会うのです。パウロはオネシモに神の愛を伝え、オネシモはクリスチャンになります。さらにパウロはオネシモの人生の再出発を助けようと考えます。
パウロはピレモンに手紙を書きました。「彼は以前は役に立たない者でしたが、今は役に立つ者となっています。」 こんな風にオネシモの変化を保証し、「あなたが私を仲間の者だと思うなら、私を迎えるようにオネシモを迎えてください。」と言って、自分に免じてオネシモを受けいれてくれと願います。さらには、「もし彼があなたに何か損害を与えたか、負債を負っているなら、その請求は私にしてください。」とまで書き記しました。
オネシモは、このパウロの愛によって、もう二度と人を裏切ったり傷つけたりすまい、と決断したのではないでしょうか。
人は愛によって立ち直ることができます。そして神様は私たちを愛してくださいます。
私たちも神様の愛のゆえに立ち直ることができます。
また、誰かを立ち直らせるために愛の思いを私たちの心に与えてくださいます。
神様は私たちに再出発のチャンスをくださる方です。
( PBA制作「世の光」 2025.4.4放送でのお話しより )
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