2022/8/20放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
聖書のルカ福音書5章には、取税人レビを弟子に招かれたイエス様が、「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です」と言われ、魂の医者としてレビの人生を救い出されました。
そこでさらにイエス様は、「私が来たのは罪人を招いて悔い改めさせるためだ」と仰いました。
この箇所の強調点は「悔い改めさせる」ということです。イエス様は医者として、病人である罪人を治療なさいます。その治療とは人が悔い改めることです。悔い改めるためには自分の罪を知る必要があります。さらに自分がその罪を赦していただかなければならない者であることを認め、罪と訣別して新しくなることを求めていくところに悔い改めが起ります。そして罪を神様の前に告白し、十字架によって赦されて、新しくされることへ、イエス様は私たちを導かれるんです。悔い改めによって私たちの生き方は確かに変わるからです。
イエス様の招き、イエス様の魂の治療は、「あなたはそのままでいいよ」というものではありません。イエス様は神についていかなかったレビの過ちを示され、「わたしについて来なさい」と仰いました。「あなたが今ついていっているものは間違っている」と。そして取税人レビの人生をその場所から立ち上がらせ、それまでの生き方を止めさせ、ご自分に従う人生に招かれるのです。
罪を赦されるイエス様は、罪に開き直ったままにされることはありません。悔改めを軽んじたりはされません。
イエス様は宴会の始まる前でしょうか、途中でしょうか。罪を告白するレビの祈りを聞いてくださったでしょう。そして弟子となっていくレビの姿を見守ってくださっていたでしょう。イエス様はあの時のレビだけを見ておられるのではありませんでした。やがて神に従っていく将来のレビの姿をじいっと目を留めてくださっているのです。
このレビはやがてマタイと知られていき、マタイの福音書を記すこととなります。
「わたしについてきなさい」と言われるイエス様は、今日も悔い改めに導かれます。悔い改めても悔い改めても罪を犯す私たちです。しかし、確実に時間をかけ私たちの人生を変えてくださいます。「自分は変わらない」と座り込んでしまう私たちに、「わたしについてきなさい」と。
今朝の私たちもイエス様のこのことばについていきたいと思います。
( PBA制作「世の光」 2022.8.20放送でのお話しより )
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