2022/8/16放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
ルカの福音書5章には、ユダヤ人の敵ローマ帝国の手先になっていた取税人レビをイエス様が選ばれた物語が出てきます。しかし、その場所にいたパリサイ人たちは罪人レビを弟子に加え、食事を一緒にするイエス様を非難しました。そこでイエス様が言われたのは「医者を必要とするのは病人だ」ということばです。
一見この「病人」ということばは、取税人である罪人レビを指して言われているように思います。しかし、実際はパリサイ人に向かって語られました。「あなたはそんなことが言えるほどの立派な人間なのか」という問いです。
自分の正しさを誇ろうとするときに必要なのは自分よりも正しくない人との比較です。「あなたの正しさなど、不真面目に生きる人の存在の上に成り立っているのに過ぎないではないか。」 そのレビを裁く愛の無いことばに、「あなた自身の深い罪は無いのか?」 そうイエス様は問いただされたのです。
そして、「パリサイ人よ。あなたこそ丈夫な人ではない。あなたこそ正しい人ではない。あなたこそ病人であり、あなたもまた罪人であり、あなたにわたしが必要なんだ」と語られたのです。
私もクリスチャンになって、聖書を読んでイエス様に従っていきたいと思いました。しかし一向に聖書を毎日読むことが出来ませんでした。そして落ち込みました。自分が聖書を読めている期間は、真面目に聖書を読まない人を見て蔑んでいました。「あの人は熱心な信仰じゃない」。
しかしそこで問われたのは、自分は何のためにイエス様を信じているのかということでした。自分の正しさを誇るために信じているのか。自分の熱心さを誇ろうとして人を裁いているだけではないか。イエス様はおっしゃるのんです。「そんな自分で自分の決めたことも出来ないあなたこそ罪人ではないか」そして「そんなあなたのためにわたしは来たのだ」と。
もし私たちが罪を犯さずにいられるのだとしたら、イエス様の力によって変えていただけただけなのです。自分の力ではありません。
「それなのに、どうして自分で聖くなったかのように誇るのか。あなたこそ必要なのは罪を抱えているあなたの魂を癒やす医者なのだ」と。「わたしがあなたを変える。あなたの人生の方向転換をさせる。」イエス様は今朝も私たちに語りかけられます。
この愛に支えられて、自分を信じるのではなく神様に寄り頼んでみてはいかがでしょうか。
( PBA制作「世の光」 2022.8.16放送でのお話しより )
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