♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ルカの福音書-109 わたしについて来なさい / 大嶋重徳

2023年02月15日 | Weblog

2022/8/17放送


「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。

 ルカ福音書を順番に読んでいます。5章には、「罪人だ」と周囲に裁かれていたレビを弟子として選ばれたイエス様の物語が出てきます。

 税金を集めるために収税所の前に座っていたレビをじいっと見つめ、イエス様は「わたしについて来なさい。」と言われました。すると、レビはすぐに従いました。

 何の面識もなければ、すぐにこんな判断はしなかったでしょう。おそらくレビはこれまでイエス様が聖書を語られる礼拝に何度か出ていたのでないかと思います。会堂でイエス様のことばを聞き、涙したことがあったでしょう。しかし、自分からはイエス様に声をかけることは出来ない。そのまま家路につき、取税人の仕事に戻る。「自分の人生はこのままで良いのだろうか。」そう思いながら、この日も収税所に座っていたことでしょう。

 「レビ」という名前は、神殿での奉仕ができる祭司の家系に連なる者が受け継ぐ名前です。今でいうとクリスチャンホームです。両親もクリスチャンだったんでしょう。どんな事情があったのかはわかりません。ある時に神を信じる人生を止めたんです。ローマ権力を利用して金を手に入れる人生を選びました。
 
 しかしこの日、収税所に座っているレビをイエス様が見かけられたんです。目を留めた。「ああ、いつも、この間、あの集会に、礼拝に来ていたあのレビではないか」 レビの方も気がついたでしょう。「ああ、自分の仕事がイエス様にバレた」 そんな思いになったでしょう。イエス様のことばを聞きに行っていた自分が取税人をやっている。きっとイエス様は目を逸らされるはずだ。取税人をやっている自分は受け入れられないはずだ、と恥ずかしさを感じながらうつむいていたはずです。

 しかし、まさかのことばが聞こえてきました。「わたしについて来なさい」 想像を超えました。「取税人を止めなさい」という自分の仕事を裁くことばではなく、「ああ、いつも集会来てるよね」 ありきたりの挨拶でもなかった。「わたしについてきなさい」「わたしのすぐそばに来なさい」「わたしの行くところどこにでもついて来なさい」「わたしの弟子となりなさい」 このことばにレビはこの日、捕らえられたんです。

 今朝もそうです。このラジオを聴きながら、自分の人生を迷っておられるあなたこそ、イエス様が招かれている存在です。私もそうです。神から程遠い生き方をしている者を「わたしのそばにいなさい」 招かれている声が私たちにかけられているのです。

    ( PBA制作「世の光」 2022.8.17放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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