世の光の時間です。お元気でしょうか。村上宣道(のぶみち)です。
えー、讃美歌の中の一つに「ただ信ぜよ、ただ信ぜよ。信ずる者は誰も皆救われん」という歌があるんですねえ。これは教会の人たちが街頭で伝道する時によく歌われましたので昔は一般の人にもこのメロディーはよく知られていたんですねえ。
私が小さい頃、道を歩いているとこの歌をもじってですねえ、昔キリスト教のことを耶蘇(ヤソ)と言ったんですが、「ヤソを信じる馬鹿者はみんなくったばれー」と言ってですね石を投げ付けられたりした事もあったんですねえ。
私が行っている教会に来ておられる奥さんの御主人で大のキリスト教嫌いの方がおられました。息子さんもクリスチャンですけれども、この歌をもじってですね、「ヤソを信じるろくでなし、みんなぶっつぶせ」って言ってですね、もういつもこう馬鹿にしていたんですね。で、この方がお歳をめされてそして病気になって床に伏すようになった時に奥さんや息子さんが神様のお話しをする訳です。で、初めは頑強に拒んでいたんですが、そのうち、「おい、あの歌、歌ってくれ。ほら、ただ信ぜよって歌だよ。」って言うようになってですね、何回もその歌をリクエストするようになったんですね。そして、「うーん、そうかあ。信ずる者は皆救われるのかあ。俺も随分キリスト教を馬鹿にしてきたけど。そしてお前たちをいじめてきたけど、皆救われるって書いてあるから こんな者でも、信じれば救われるかなあ?」って言い出したんですね。「そうだよ、お父さん。信じれば救われるんだよ。だって私たちの罪のためにイエス様は全部十字架の上で罪の始末をしてくださったんだから。」「そうかあ。信じる者は救われるんだから、俺はもう救われたんだよなあ。だって俺もうキリストを信じてんだから。」ってこう言ったと言うんですねえ。
聖書の中で「すべて信じる者に救いを得させる神の力」ということばがローマ人の手紙の1章にあるんですけれども、私たちが自分の難行苦行で救われるというのではなくって、全部のことを成し終えてくださったキリストの御わざをただ信じる、それだけで救われるっていう方法を神様が設けてくださった。あなたもただ信じてその救いにあずかっていただきたいなと思うんです。
(PBA制作「世の光」2005.7.6放送でのお話しより )
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