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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■心とたましいのケア

2005年07月01日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみやすお)です。
 
 今日は、心と魂のケアということについてお話しします。

 大阪にある淀川キリスト教病院で、病院付牧師・チャプレンをしている藤井 理恵さんは、その著書『魂のケア』の中でこんなことを書いています。病院で入院している人は病気だけが苦しいのではない。どぅしてこんなことになってしまったのか、なぜ自分の身にこんなことが起こったのか、それだけではなく将来の夢の挫折、これから起こってくることをどのように受けとめたら良いのかという不安、家族の重荷になっているのではないかという苦しみ、自分の本当の気持ちを分かってもらえない孤独など、ま、ことばで表せない大きな困難に直面するって言うんです。さらに病気が重く長引くと人のために何かをするよりも人にしてもらうことが多くなる。そうすると人のお世話になって生きている自分に生きる意味があるのかと問いかけることにもなる。これらは心の痛み・魂の痛みだというのです。

 そして日々このような痛みを持つ人々のケアをしている藤井さんはこんなふうにも言っています。このような心の痛み・魂の渇きは病気のあるなしに関わらず誰もが持っているのではないでしょうか。心のどこかで空しさを感じたり、自分の中に何によっても埋められない部分があるっていうことを感じたりする。それは、自分は生きていていいのか、どうせ人間はみな生きていて死んでいく。いったい何のために生きていくのかとか、こんな生き方していいのだろうかという心の・魂の、求め・渇きです。

 このような問いに対して一人一人がさまざまな関わりの中から答えを見い出す他ない訳ですが、藤井さんは言います。究極的には人間を越えた絶対者・神との関係の中から答えが出てくるものだと思います(と)。

 聖書には、「人の心に永遠を思う思いが与えられている」と書いています。そしてまた、「人はパンだけで生きるのではない。神のことばによって生きる」とも書いています。人間の心の深い、魂の求めに人間の答えでは満足できません。人の心に永遠を思う思いを与えた神だけが答えを持っておられるというのです。

(PBA制作「世の光」2005.7.1放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会もPBAで紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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