14日(日)、充実した一日だった。朝光寺(加東市畑)の国宝本堂の屋根瓦葺替修理の完成を祝って法要が営まれた。稚児行列に続き、本堂では大般若経の転読法要、式典が行われた。檀家や地域、歴史グループの人々が訪れ、本堂で公開された本尊の千手観音立像に手を合わせていた。貴重な文化遺産をこうして未来に継承することができた。
11時から小野市コミセンでMOA児童美術展の表彰式が開催され、副実行委員長として出席した。会場には小野市、加東市の小学生の絵画、書写の作品が展示されており、奨励賞など各賞を受賞した作品をはじめ力作ばかりだった。MOA児童美術展は、豊かな感性、情緒を育むことで子供の健全育成を行うもので、私たちMOA議員連盟はその活動を応援している。
午後、加古川プラザホテルで、平成24年度「地域文化を考えるシンポジウム」が開催され、県下全域から文化団体の代表などが出席した。テーマは「伝統文化の継承と後継者の育成」で、開会行事のあと、兵庫県立歴史博物館館長、端信行(はたのぶゆき)氏が「豊かな地域文化をはぐくむ」と題して基調講演を行った。日本文化の成り立ちから特性、そして芸術の概念など日本における文化を大きな視点から見たあと、今、時代が文化政策、文化行政の転換点にあることを指摘し、地域文化の再認識、活用、継承について新たな視点を提起された。特に「ストック価値社会の到来」という見方に刺激を受けた。