5月18日からはじめた『原発のない世界へ』(小出裕章 筑摩書房)からの抜粋記事が、なんかあっちこっちに飛んじゃって読みにくくなってたらごめんなさい。
日米原子力協定についての小出さんの発言を数回紹介してから『原発のない世界へ』に戻りますのでよろしく。
日米原子力協定について小出さんがラジオで対談したものをみつけたので、自分なりにまとめてみました。ラジオフォーラムのブログhttp://www.rafjp.org/koidejournal/no31/ からです。ラジオ放送日は2013年8月10〜16日。
原子力協定は、日米安全保障条約や日米地位協定などと同じく、日本がアメリカの属国になる枠組みをつくるもの。日本がアメリカに従っている限りは一定の自由を与えてやろうという協定。
もともとは、アメリカも日本には核燃料サイクルはやらせたくなかった。核燃料サイクルは核兵器製造サイクルと言うべきもので、原子炉でできたプルトニウムを取り出すことが一番の眼目だから。
でも、日本はなんとしても自力で核兵器をつくる力、技術的な能力を身につけておきたいと思い、その中心的な技術である再処理をやりたかった。日本が再処理に手をつけるということにアメリカは随分反対したが、それを押し切って了承を取り付けて1977年に東海の再処理工場を稼動させた。これは、日本が核燃料サイクルに踏み込むことができたということ。
日本が属国である限り認めておいてやろうという原子力協定があり、その枠組みが維持できている限りは、アメリカは日本をその枠組みの中でそれなりの自由を与え、それを利用したいと思っている。
アメリカは原子力発電所を売りつけたりすることで利益が自分の懐に入ってくるため、日本を逃がさないようにしている。
ウーン、「飼い殺し」という言葉が思い浮かんだよ。
アメリカが儲けるために日本を逃がさないための縛り、日本をコントロールするための縛り、それが日米原子力協定なんだねえ。
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