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だから僕は、憲法を守りたい。 なかにし礼さんインタビュー 1/2

2017-08-15 10:56:27 | 憲法

 今朝の東京新聞に作家で作曲家のなかにし礼さんのインタビュー「過去を忘れるのが早すぎないでしょうか」が掲載されました。
 満州で敗戦を迎えたなかにしさんは、“関東軍によって棄民された、居留民はできるかぎり現地に定着せしめると外務省が命令した、日本政府が引き揚げ政策をGHQ(連合国軍総司令部)に丸投げした”ことで、「三度にわたり、国家から見捨てられたわけです」と語っています。そしてそのなかにしさんは、日本国憲法を「最高の憲法」「奇跡的な、最高の芸術作品」と表現しています。
 記事から抜粋します。

◆憲法は最高の芸術
 -日本国憲法を「芸術作品だ」と表現されていますね。

 地獄の底でも落ちる深さが深いほど、跳躍する高さは高くなるでしょう。あの戦争でアジア全体で二千万人以上が亡くなった。大変な犠牲を払い、ついに手に入れた最高の憲法ですよ。
 米国の押しつけだとか言いますね。けれど、これは戦後日本の再出発の宣言書なんです。世界に向けた宣言書。各国が認めて、反対しませんでした。世界が希望する国の形を与えてくれたとも、われわれが選んだとも言えます。大きな歴史のうねりの中で生まれた。本当に奇跡的な、最高の芸術作品だと思います。
 その憲法のもとでとにかく戦争しないで七十数年やってきました。一体これの何が不都合なのでしょうか。国民は誰ひとり戦争が起きて幸福にはならないのに、なぜ政治家のまねをして改憲に賛成しなきゃならないのか。政治家とつるんで金もうけでもたくらんでいるのでしょうか。
 「美しい日本」「取り戻す」。そうした抽象的な言葉で何に回帰したいのでしょうか。日本の理想はまだ実現されていません。この憲法の名の下にこれから実現するべきなのです。なのにその努力を怠り、反省すべきを反省せず、戦前の軍国主義を勘違いして、そこに「美」を求めるのはとんでもない反動です。

 自民党は改憲を言うとき、「対案を出してくれ」と求めます。それには各党が「反対なんだから対案なんて出す必要はない」と言えばおしまいなんです。もともと改正の必要がないわけだから。そうすれば国民の目も覚めますよ。

 自民党の改憲草案は、発想が国家ありき。憲法は国民ありき、個人ありきなのに、逆転の発想がしたくてしょうがないようです。棄民思想をずっと日本はやってきたわけですが、少しも進歩していません。


  戦争いらない。改憲いらない。原発いらない。


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