ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

海外で活動する日本人ボランティアを守ってるのは憲法9条

2019-02-18 14:06:17 | 憲法
 長いです、ごめんなさい。
 『悩める人、いらっしゃい・内田樹の生存戦略』(自由国民社)は男性向け月刊誌『GQ』に連載された人生相談をまとめたもの。
 そのなかの「息子が海外にボランティア旅行に行くが、何のためにそんなことをするのかわからない」という相談があります。内田さんは「それはわりと普通のこと。危険な地域に入り込んでいる日本人ボランティアは非常に多いらしい。こういう人たちを支援するのもメディアの大切な仕事だと思うと発言しています。
 回答から抜粋します。
 
●憲法9条は日本人ボランティアの無防備さを担保している。
 日本人ボランティアが危険地帯に入れるのは、日本人に強い憎しみを持っている国民が世界的にはあまりいないからです。東アジアの国々を除けば、「日本人に近しい人を殺された。日本人に村を焼かれた。日本人に財産を奪われた」という種類の恨みを持っている人はほとんどいない。
 日本人ボランティアの無防備さを担保しているのは、実は憲法9条なんです。
 メディアがボランティアのことを言いたがらないのは、もしかすると「なんだ、憲法9条って役に立ってるじゃないか」という世論が形成されて、「改憲」の勢いがそがれることを警戒しているからじゃないですか。
 だから、日本がこのあと外交政策を転換して、憲法改正して、紛争に軍事介入できるようになれば、日本人ボランティアや観光客が、思いがけないところでテロの標的になるということはかなり高い確率で起きるでしょう。
 9条がもたらしている外交的な小渡バンテージは大きい。だって、今アメリカの若者が、星条旗背負ってアジアやアフリカの危険地帯をひとりでバックパッキングできると思いますか? そんな怖いことができるのは「日本人くらいしかいない」ということの重みを日本国民はたまには感謝してもいいんじゃないですか。
 国民が海外でどれだけ安全に過ごせるかというのは、僕はある意味での「国力」の指標だと思う。それを決めるのは軍事力ではない。どれくらい親しみを感じる国であるかということです。日本はそれにけっこう成功している。それを日本国民はもっと誇ってもいいんじゃないですか。
 
 
 これ、2012年9月のQ&Aなんだけど、それからはどんどん「親しみを感じる国」から離れていってると思うよ。外国人労働者受け入れについての出入国管理法(入管法)の改正案もその一つ。非人道的なことを平気でやっちゃうニッポン……。 
 戦争したいよ、憲法かえるよと一生懸命になってる安倍政権、日本政府。
 憲法改正はいらない。原発いらない。命のもとの食料や水を守ろうよ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿