今日23日の東京新聞「あの人に迫る」欄に、徴兵制ならぬ徴農制を導入しろと主張している脚本家の倉本聰さんのインタビューが掲載されていました。抜粋します。
●田畑に向き合う徴農制の導入を
―憲法論議についても、違和感を覚えますか。
理屈でいえば、安倍さんが言うように今のままでは自衛隊は違憲。自衛隊のレーゾンデートル(存在理由)としては困るんでしょう。国としてはおかしいという気はしますよ。ただ、僕としてはおかしいままでいいんだと言いたい。九条が改正されれば、戦争をすることに理屈がついてしまう。戦争が当たり前になっちゃいけないんですよ。あのあいまいさが日本的でいいという気がする。
―北朝鮮が挑発を強め、安全保障上の危機を感じている人は増えていますが。
北朝鮮の核開発により、ここまで危機が迫っているからこそ、あいまいなままでいいと言いたい。戦争はけんかですから、殴られたら殴り返します。歯止めがきかなくなりますよ。ほかの法律だってあいまいだ。なぜ九条だけはっきりさせないといけないのか。
僕が九条を改正しなくてもいいというのは、単なる平和主義ではありません。自ら武器を手に取って戦うことに向き合った経験があるから言うのです。
命を奪うということの恐ろしさを知っているつもりです。
―護憲派も改憲派もそういう経験をしていない。
改憲派は九条を変えるというけれど、みんなそのことに責任取れるんですかね。言っている人たちは軍隊に行く度胸や勇気がありますか。「俺は足が動かないから無理」というのはなし。足が動かなくても車いすでも行かないといけないんだから。
安倍さんも防衛相も自分が戦場に行くなんて思ってないでしょう。あるいは自分の息子が戦争に行く、自分の妻が強姦(ごうかん)されるなんて想像もしていない。でも戦争ってそういうものなんだから。満州(現中国東北部)から引き揚げてきた人たちは実際そういう目に遭った。
―若い人たちに一言。
日本のお先は真っ暗なんて言いましたが、今の危機はあなたたちが自分で考えるいいチャンスだと思います。
国の成り立ちを考えれば、役人や政治家はあくまで公共のしもべにすぎない。自分たちが主人であるとの自覚を持って、生きてほしいですね。
ずいぶん前に「戦争絶滅受合法案」(20世紀当初、デンマークのフリッツ・ホルム陸軍大将作……となってるけどね、あとは調べてみてください) について書いたけどさ、これを世界中の国の基礎にしてほしいよ。
簡単に説明します。
「戦争が始まったら10時間以内に、国家元首、大統領、国家元首の親族で16歳に達した男性、総理大臣・大臣・次官、戦争に反対しなかった国会議員、戦争に反対しなかった宗教家を、最下級の兵卒として召集して最前線で敵の砲火の下に実戦につかせる。
また、有資格者の妻、娘、姉妹などは、戦争が続く間、看護婦又は使役婦として召集し、最も砲火に近い野戦病院に勤務させるべき。
世界各国がこの法案を成立させれば、世界から戦争がなくなること “ 請け合い ” 」というもの。
ほんっとーにそう思うよ。
戦争いらない。憲法改正いらない。原発いらない。
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