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『原発のない世界へ』抜粋1 ウランは大変貧弱な資源なんだ!

2014-05-18 10:17:44 | 原発

『原発のない世界へ』(小出裕章 筑摩書房)から抜粋します。 

●エネルギー問題と原子力
 私自身も原子力に足を踏み込んではじめて知ったのであるが、ウランという資源は、利用できるエネルギー量に換算して、石油に比べて4分の1、石炭に比べれば100分の1程度しか存在しないという大変貧弱な資源なのであった。「原子力は近い将来、燃料がなくなるので、化石燃料を使い続けるしかない」というのが、むしろ正しい表現なのである。
 従来の原子力で利用できるウランはウラン全体のわずか140分の1の「燃えるウラン」と呼ばれるものだけであった。しかし「燃えないウラン」を「プルトニウム」に変換できれば、その「プルトニウム」もまた原子力の燃料として利用できるというのである。いや、もう少し直截に言ってしまえば、原子力とは「プルトニウム」を利用できるようになってはじめて意味のあるエネルギー源になるのであって、それができなければ、ごく短期間で枯渇してしまうエネルギー源なのであった。
 「プルトニウム」の利用ができたとしても、その暁に利用できるエネルギーの総量は、ようやく石油に匹敵する程度のものでしかなく、いずれにしても原子力が化石燃料を超えるエネルギー源となることはありえない。

 えー! ウランって資源量が少ないうえにエネルギー源として利用できる量がものすごく少ないんだ! 
  おまけにプルトニウムってとっても危険なんだよね。100万分の1グラムで肺ガンを引き起こすし、「燃えないウラン」を「プルトニウム」に変換して利用するためにはとっても危険な高速増殖炉を動かさなくちゃいけない。
 高速増殖炉って、他の国は危険性を乗り越えることができないために開発放棄してる。なのに日本は高速増殖炉「もんじゅ」を手放そうとしない。
 なんでそんなに原発にこだわるんだ??? って思わざるをえないよねえ。
 その理由は次回に。