ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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治さない精神科医 vs 主張する患者、笑いと涙の本音対話 2/2

2014-05-05 09:19:18 | 本や言葉の紹介

 『ヘンでいい。―「心の病」の患者学』(斎藤学/栗原誠子 大月書店)からの抜粋です。

栗原 さっき細木数子さんとかの話が出たんだけど、私はライターとしてスピリチュアルな世界をいろいろ取材していて、ヒーラーみたいな人の話を聞く機会がずいぶんあったんですね。関心があったし、癒されたいみたいなのがあったから取材したと思うんだけど。 スピリチュアルなことを勉強している人の中には、顔はにこにこしていても心の中では嫉妬とか怒りが渦巻いているような人も多い。

  (ネガティブな感情を誠実に言語化して、ごまかさずに自分の痛みと向き合うのはすごくキツイから)スピリチュアルな世界に逃避したほうが簡単なんですよ。
 占い師だとかに答えを出してもらったり、方向性を決めてもらったほうがずっと早い。
 いま、世の中ってポジティブシンキングっていうか、肯定的にどんどん進むのがいいみたいな風潮があって。悩みを解決してくれるのがセラピーなんだと誤解している人も多いみたいだけど……。

斎藤 悩まなくなったら、ロボットだしね。

栗原  症状で悩んでないで、人生をもっと豊かにする本当の悩みを悩みなさいっていうことですよね。


  そうなんだよねー。
 スピリチュアルという言葉で自分をだましちゃいけないし、スピリチュアルという言葉で人をまどわせちゃいけないのよ。