安全問題研究会~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

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●管理人の著作(いずれも共著)
次世代へつなぐ地域の鉄道——国交省検討会提言を批判する(緑風出版)
地域における鉄道の復権─持続可能な社会への展望(緑風出版)
原発を止める55の方法(宝島社)

●管理人の寄稿
月刊『住民と自治』 2022年8月号 住民の足を守ろう―権利としての地域公共交通
核のない未来を願って 松井英介遺稿・追悼集(緑風出版)

●安全問題研究会が、JRグループ再国有化をめざし日本鉄道公団法案を決定!

●安全問題研究会政策ビラ・パンフレット
こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

11月29日、国土交通省でJR北海道の安全問題に関する交渉を実施しました。

2013-12-09 23:00:13 | 鉄道・公共交通/交通政策
やや遅くなりましたが、11月29日、国土交通省でJR北海道問題に関する要請行動を実施しました。安全問題研究会の他、3名が出席。国交省は鉄道局鉄道事業課企画調整官(課長補佐級)が対応しました。以下、その報告です。

交渉を終えてみての感想ですが、全体として、国交省側の答弁はかなり苦しく、追い込まれている印象を受けました。国鉄「改革」の成果の具体例が「駅員の言葉遣いと駅ビル充実」としか答えられないのでは、民営化の破産は明らかであり、今後、北海道問題を中心に再国有化の世論を作っていけると確信しました。

ただ、「誰がやるか」という担い手の問題があり、今後、JR不採用問題を担ったグループとの連携を強めながら、安全確保の国民世論の盛り上がりを作っていく必要があると思いました。

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(参考:山本太郎参議院議員が提出した「JR北海道で発生した連続事故及び日本国有鉄道改革の見直しに関する質問主意書」を受けての質疑応答(政府答弁書はこちら))

Q.JR北海道の安全問題をどう考えているか。
A.現在、保安監査中なので監査結果を見て判断したい。

Q.監査結果は公表するのか。
A.通常は監査結果は必ずしも公表するとは限らない。運輸安全委員会の事故調査とは違う。

Q.JR東海より営業キロの長い北海道が、東海の3分の1の人員で業務をしていることをどのように捉えているか。
A.その点も保安監査の結果を見て判断したい。営業部門を含めた監査をしている。

Q.大都市圏の鉄道と北海道などの三島は違うという認識を持っていただきたい。たとえば路線網が密な首都圏で、1人の乗務員が8時間の勤務時間の中で武蔵野線に乗り、総武線に乗るような乗務ができる(実際にはそのような乗務員運用はしていないが)。北海道で、たとえば1日8時間の乗務時間の中で、札幌から稚内に行き、根室に行くような乗務ができるか。路線が面ではなく線的に配置されている三島では首都圏のような効率的な乗務はできず、営業キロ1人あたりの乗務効率が低い分、キロあたり人員は都市圏より多くてもよいくらいだ。
A.北海道は列車本数が大都市より少ない。

Q.もちろんそうだし、1人の乗務員が全線乗るわけではないという事情は承知しているが、それにしても北海道の人員は少なすぎないか。ところで、国鉄改革は今も正義だと思っているのか。
A.答弁書にもあるように、サービスが向上するなどの成果があった。

Q.(国交省が、「(経営安定基金運用益や、追加支援として行われている鉄道・運輸機構の債権引き受けによる利息収入によって)JR北海道は、平成二十五年三月期の子会社を連結しない単体の決算及び連結決算において、それぞれ約九億円及び約七十三億円の経常利益の計上を行っている」としたことについて)黒字の出し方が問題であり、脱線事故が起きても黒字が出ればいいのか。
A.そのことと安全は別。安全でなくてもいいとはいえない。

Q.サービス向上とは具体的にどのようなことを言っているのか。
A.駅員の言葉遣いが良くなったり、駅ビルが充実したり…

Q.JR東日本の窓口では、今、昔のように客にぞんざいな口の利き方を利く駅員が増えているが。
A.…

Q.あなたが言っている、サービス向上にしてもそう。私は趣味で古い時刻表を収集しているが、昔は地方から地方へ出かける人のための周遊券などが充実していた。それが今は、地方から東京に出かける人のための割引切符しかない。JRになってサービスが向上したのは大都市圏だけで、全国トータルでみれば、特に地方に住む人にとっては割引切符がなくなり実質、値上げになった。サービス向上とはいえないのでは?
A.…

Q.それに、事故で何百人死んでも、駅ビルがきれいになれば成果なのか。
A.もちろんそのことと安全は別。安全でなくてもいいとはいえない。そのことは北海道をきちんと指導していきたい。

Q.北海道の経営形態を見直すべきだと思わないか。
A.会社の経営判断であり、国交省としては申し上げられない。

Q.政府100%持ち株会社とはいえ、民間企業の経営者が「会社が倒産しても安全投資を増やせ」という経営判断をできるとは思えない。そのこと自体が民営化の失敗ではないのか。
A.会社の経営判断である。

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【管理人よりお知らせ】アクセス解析を実施しました

2013-12-08 23:07:34 | 運営方針・お知らせ
gooブログのアクセス解析無料キャンペーンが11月に実施され、11月30日までの間、アクセス解析を実施しました。いつもの通り、結果をお知らせします。

まず、当ブログのアクセスですが、通常はページビュー(閲覧回数)で200~300、ユニーク(訪問者数)で150~200程度のところ、通常より大幅に多めのユニーク200~300程度で推移しました。特に、11月19日(月)にはユニークで400を超えるなど、管理人の想定を超えたアクセス数を記録しました。

この日のアクセス急伸の理由は、キーワード検索の結果を解析するとすぐに判明しました。「郡山市長」「郡山市」「郡山市長選」等の用語の検索数が全体の7割を占め、他を圧倒。その後のアクセス解析期間中も、これらの用語の検索が他の語を圧倒しました。記事ごとのアクセス数も、4月16日付記事「郡山市長選で新人・品川氏当選~現職・原正夫氏の真の敗因は…やっぱり「アレ」しか考えられない」が他を大きく引き離しました。この前日、11月18日に福島市長選が行われ、現職の瀬戸孝則氏が敗北。4月の郡山市長選から始まった現職首長の相次ぐ落選が「福島・現職落選ドミノ」などとしてメディアで大きく報道されたことが関係しているのは明らかです。

ちなみに、岩手・宮城など他の被災地では現職首長が次々と当選しており、「現職落選ドミノ」は福島だけの特異現象といえます。こうした現象の背後に何があるのか、探ろうとして当ブログにたどり着いた人が多かったことを窺わせる結果です。ちなみに、福島県では「現職落選ドミノ」の最後の大トリは佐藤雄平知事ではないかとささやかれており、そうした噂は福島を離れた後の当ブログ管理人の元にも届いています。

このほか、JR北海道問題に関する記事も、引き続きランキング上位を占めたほか、1月16日付記事「メリットなく納得できない田子倉駅廃止」も相変わらず、コンスタントにアクセス上位を続けています。前述の郡山市長選の記事とこの記事が、今年のアクセス上位トップ2を占めることは確定的になりました。

アクセスに使われたブラウザは、Bingbot、Googlebot、はてなアンテナがトップ3を占め、いよいよbotが独占しました。このほか、初めてMSNbotもランキング入り。ブラウザでは、IE各バージョン、Safari、Chromeが安定的に上位を占めました。戦国時代だったブラウザ界も、この1年あまりのアクセス解析で優劣がはっきり見えてきました。具体的にはIE、Safari、Chromeの3強時代に入ったと思います。逆に、古くからのネットユーザーにはおなじみだったFirefox、Operaは順位を落としており、劣勢がはっきりしてきた感じです。

しかし、よく考えてみると、IEはWindowsパソコンに、SafariはMacパソコンに、ChromeもGoogle社製品にそれぞれバンドルされており、また各社の他のアプリをダウンロードする際に同時ダウンロードされるものです。使い勝手はいずれも悪くなく、各社が積極的に配布しているブラウザをそのまま使うユーザーが増えた結果と解釈することもできます(別の言い方をすれば、ブラウザにこだわりを持つユーザーが減った結果、という解釈も可能です)。

今回も、いろいろなデータが収集できたアクセス解析でした。この結果を生かしながら、今後も当ブログ運営を続けていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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お久しぶりです(&この間の近況など)

2013-12-07 23:33:32 | 鉄道・公共交通/安全問題
管理人よりお知らせです。

11月9日に「JR福知山線脱線 現場マンションを2階まで保存、被害者に提示へ」のニュース解説記事を投稿後、秘密保護法反対集会、福島原発告訴団による第2次検察審査会申し立てのお知らせ(11月21日付け)を投稿したほかは、ほぼ1ヶ月間、全く更新ができませんでした。改めてお詫びいたします。

この間、管理人は超多忙を極めていました。当ブログのライフワークである鉄道・公共交通の安全問題(特にJR北海道問題)に加え、引き続き原発事故問題、さらに最大の焦点であった特定秘密保護法案反対運動にも関わっていました。経過を簡単に報告すると、以下の通りです。

10月27日 「いのちとくらしを守る 10・27団結まつり」(東京都内)において、安全問題研究会による報告
11月10日 大阪市民を対象としたテレビ会議企画「福島の今」に出演、原発事故の現状を報告
11月22日 札幌市内で「大手メディアが伝えない福島~告訴・告発運動と福島の現状」講演
11月29日 JR北海道問題で対国土交通省交渉(東京)
12月 4日 札幌市内で北海道議会議員にJR北海道問題のレク実施

この間、弁護士、国会議員や議員秘書、北海道議会議員など、あらゆる階層の多様な人々とお会いしました。名刺がざっと20枚くらいは増えた感じがします。JR北海道の安全問題、原発事故、両方ともに収束が全く見えず、今後も多忙を極めると思います。当ブログの更新が予告なく滞ることもあるかと思いますが、よろしくお願いします。なお、この間の活動(上記のものも含め)については、近日中に何らかの形で報告したいと思います。

秘密保護法は、相次ぐ政府与党の「数の暴力」により「成立」しました。しかし、当ブログはこの法律を認めません。今後、予想される国民各階各層の同法廃止運動と連携し、廃止を求めていくつもりです。

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