安全問題研究会~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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JR羽越線事故から8年~未だ終わらぬ補償交渉

2013-12-26 22:01:00 | 鉄道・公共交通/安全問題
いなほ脱線事故から8年、追悼慰霊式 事故を風化させず、再発防止誓う・庄内(山形新聞)

2005年、5人が死亡したJR羽越線脱線事故から5年を迎えた25日、今年も慰霊式が行われた。驚いたのは、事故後8年を経た現在でも、なお「誠心誠意、交渉を続けてきている」としていることだ。補償交渉が終わっていない遺族があることを示している。2009年12月の慰霊式の際も、JR東日本広報部の「誠心誠意話をさせてもらっている」とのコメントが発表されており、補償交渉はこの4年間、実質、ほとんど進展していないのではないか。その背景に、JR東日本の傲慢な企業体質があることは想像に難くない。

気になるのは、この事故を受けてせっかく強化された風速規制を再び緩和する動きがあることだ。大湊線、風の規制緩和 運休や遅れ大幅減へ JR東日本(河北新報)と題する記事によれば、「運転中止」は現行の風速25メートル以上から30メートル以上に、「速度規制」は風速20メートルから25メートルに緩和し、11月30日から導入している。この措置は、冬季、強風による運休が特に多い大湊線に限ったもののようだが、今後、さらに各路線に拡大していくおそれもある。

羽越線事故の補償交渉も終わらない中、事故の教訓を忘れた風速規制緩和路線でよいのか。事故から8年を経て、私たちには引き続きJR東日本を監視していかなければならない。

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