民放の根幹を揺るがすある深刻な事態(日経BP)
インターネットの普及によってテレビの価値が下がりつつあるらしいことはなんとな~く感覚的に理解しながら、それを裏付ける論証やデータは今まであまりなかったが、それを論証してくれているのが上記記事だろう。
とはいえ、テレビCMの価値の下落は何も今に始まったことではないように思う。ずっと以前から徐々にその価値は下がり始めていたが、テレビに対抗するメディアがなかった時代にはそれが顕在化しなかっただけのことで、それがネット時代になった今、顕在化してきたということだろう。
記事の中でトヨタ自動車が、販促の仕方は車種次第でテレビCMの全面中止はあり得ないと述べているとおり、直ちにCMのテレビからネットへの雪崩現象が起きるということはあまり考えられない。CMをテレビが独占する時代が終わったというだけのことだ。
しかし、それが何よりも民放テレビ局にとって深刻なのは、民放テレビが広告以外の収入源を持たないということである。NHKは受信料、新聞は購読料によって広告がなくても食べていく道はあるが、民放がCMに逃げられたら、ペイテレビ(有料放送)をめざす以外に生き残りができなくなるからだ。
インターネットの普及で、新聞は将来死ぬのではないかと言われた時期もあったが、新聞よりも民放テレビのほうが先に死ぬ事態になりかねない。
インターネットの普及によってテレビの価値が下がりつつあるらしいことはなんとな~く感覚的に理解しながら、それを裏付ける論証やデータは今まであまりなかったが、それを論証してくれているのが上記記事だろう。
とはいえ、テレビCMの価値の下落は何も今に始まったことではないように思う。ずっと以前から徐々にその価値は下がり始めていたが、テレビに対抗するメディアがなかった時代にはそれが顕在化しなかっただけのことで、それがネット時代になった今、顕在化してきたということだろう。
記事の中でトヨタ自動車が、販促の仕方は車種次第でテレビCMの全面中止はあり得ないと述べているとおり、直ちにCMのテレビからネットへの雪崩現象が起きるということはあまり考えられない。CMをテレビが独占する時代が終わったというだけのことだ。
しかし、それが何よりも民放テレビ局にとって深刻なのは、民放テレビが広告以外の収入源を持たないということである。NHKは受信料、新聞は購読料によって広告がなくても食べていく道はあるが、民放がCMに逃げられたら、ペイテレビ(有料放送)をめざす以外に生き残りができなくなるからだ。
インターネットの普及で、新聞は将来死ぬのではないかと言われた時期もあったが、新聞よりも民放テレビのほうが先に死ぬ事態になりかねない。