人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

「粛清人事」に民主党政権の終わりを見た!

2010-09-17 22:52:31 | その他社会・時事
菅改造内閣閣僚名簿

民主党代表選を「勝ち抜いて」、再選された菅首相が断行した改造人事。

だが、その顔ぶれを見た瞬間、私は民主党政権に終わりが近いことをはっきりと悟った。

この露骨な論功行賞、自分に投票しなかった小沢グループに対する「粛清」とも言うべき抹殺人事。

自民党政権末期にも、安倍、麻生内閣は「お友達内閣」などと言われたが、それすらもなんだか可愛げがあって懐かしく思えるほどの酷さだ。安倍、麻生内閣は、お友達で政権中枢を固めながらも、まだ党内融和に配慮するだけの度量はあったと思う。

民主党が、衆参両院で法案を通せるだけの圧倒的多数を確保していれば、この内閣でもよいのかもしれない。しかし、こんな「お友達軽量内閣」でいったいどうやって法案を通すつもりだろうか。

当然ながら、小沢グループは新内閣に対し、徹底的に非協力を貫くだろう。国会で政府提出法案が成立しない事態になっても、小沢前幹事長初め小沢グループは手も差し伸べず、菅内閣の自壊をじっと待つに違いない。

2009年夏の政権交代時、当ブログ管理人は別の場所で「自民党に代わって保守包括政党の地位を得た民主党政権は長期化する」と予測したが、今、その政治的不見識、予測力のなさを恥じねばならないときが来たようだ。民主党政権は遠からず別の形態の政権にその席を譲る。その時期は、早くて来年早々、遅くとも来年の春にはやってくる。

民主党は、政権を獲得したことによって、政界再編のための過渡的政党としての性格をかえって強めることになった。政治的に分裂し、基本政策での大きな対立に加え、冷遇された不満分子をも抱え込んだ民主党・菅政権は、今後しばらく分裂の危機をはらみながら進行していく。当面は小沢グループの分裂への動きも抑え込めると思われるが、ねじれ国会で菅政権が立ち往生するときが来たら、一気に分裂への動きが強まるだろう。

日本の政界は、民主・自民の二大政党ともに、極右・新自由主義者から社会民主主義者まで幅広い政治勢力を包含しており、政党間より各政党内のほうが政治的乖離が大きい状態にある。このことが、「どの政党を選んでも同じ」「政権交代しても誰が何を行おうとしているのかさっぱりわからない」という政治不信につながっている。

この政治的閉塞状況を打開する道は、もはや政界再編しかないのではないか。そして、来るべき政界再編において、「右からの再編」を通じて保守勢力が焼け太りするだけでは国民本位の政治への転換は不可能だろう。大企業本位から労働者本位へ、軍事優先から福祉・平和・人権・環境を優先する政治に転換するには、「左からの再編」を大きく展望しなければならない。

さしあたり、小選挙区制を廃止して中選挙区制・比例代表制など民意をかなり正確に反映できる選挙制度とした上で、社民・共産両党が選挙協力を行う等、できる限りの勢力拡大に努めなければ、日本の将来は危ういと思う。

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