29Lib 分館

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日大文理学部に着任して一カ月の感想、アメフト話少々

2018-05-18 09:49:06 | チラシの裏
  アメフト部のラフプレー問題で、日本大学がディスられているのを見かけるようになった。監督は大学の常務理事だとのことだが、そうなんだ、報道で初めて知った。日大で恐怖政治が行われているかのようなツィートも見かけたが、そんなことはない。かん口令など敷かれていない。専任教員に対しては何の説明もないだけである。昨日、文理学部の教授会があったが、司会担当の学部長はアメフト部の部長でもあり、彼は本部で対応を協議中とのことで、出席していなかった。この件で教授会が荒れるということもなかった。

  着任してきて一カ月と二週間経っただけの教員の印象としては、日大という組織の一員となってもお客様的な扱いを受けているような感覚を覚える。「専任教員は研究と教育だけやってりゃいい、学校の運営・経営には口出しするな」という感じだ。前任校の文教大学では、学部や大学の方向性について教授会で激論が交わされたものだ。他大に比べると学部教授会が強い大学であることもある。下っ端の教員でも大学全体への献身が求められた。一方、前々任校の常葉短大はオーナー理事が何でも決めていたが、それでも短大運営のこまごまとしたところについては、若手にも意見が求められ、それなり尊重されていた。いまのところ日大においては、そういうことを考える場面が来ていない。これはこれで楽ではあるのだが。

  そもそも大きな組織なので、上の方々は教員の数は気にしているようだけれども、個々の教員について興味をもったりしてはいないようだ。というのも、昨年の僕の公募において、理事長、学長、学部長レベルの面接が無かったというのがある。面接は、教育学科の専任教員だけを相手に行われた。常葉に採用されるときも文教のときも、理事長および学長との最終面接があった。文教の最終面接では「ブログを読ませていただきました」とクギをさされた。常葉のオーナー一族は、教職員一人ひとりを把握しようと普段からコミュニケーションが頻繁だった。日大ではまだ「お前を見ているぞ」的なメッセージをもらっていない。こちらとしては、理事長や学長の姿を見かけることはあるのだろうか、とか、会話の機会のないまま学部長は定年退職していくのではないか、ということを心配している。

  昨日の初年次教育は、急きょ内容を変更して、一年生にこのラフプレー問題について話し合ってもらった。学外の知人から「どうなの?」と問われるであろうことであり、学生自身なりの理解を持っていたほうがよいと考えたからである。事の真偽に関心が寄せられがちだが、その後の日大の対応が問題となっている、ということがコンセンサスになった。学生もこの事件を迷惑がっていたし、早期解決を望んでいた。今のところ、この件で専任教員として僕がしたことはこれだけである。他に何かできることがあるのだろうか。
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