県民大会を開く理由はなくなった


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オスプレイの普天間飛行場配備への反対は
オスプレイが事故を起こす確率が高く危険であるというのが理由である。
事故のほとんどは
ヘリコプターモードで垂直に飛び上がった後にプロペラの向きを変換する時に起きている。
日米両政府は、普天間飛行場での運用に関し、
飛行が不安定になるとの指摘がある回転翼の角度を変える動作を、
原則として普天間飛行場の上空での離着陸時に限定するという。
そうなれば万が一に事故が起こったとしても普天間飛行場内で起こるだけであり、
普天間飛行場外では起こらない。
住宅密集地や市街地での飛行訓練は極力避け、
やむをえず飛行する場合でも回転翼の角度変更は控えるという。
これで市街地での騒音や事故が起こる可能性はなくなるということになる。

9・9県民大会のオスプレイ配備反対県民大会は、
オスプレイの事故の危険性が高く、
普天間飛行場周辺や市街地に墜落する危険があるという理由からである。
しかし、プロペラを固定している時のオスプレイは事故を起こしていないから
日米両政府が検討している運用方法なら事故の危険性はなくなる。
この新しい情報により県民大会を開く理由がなくなった。

米軍基地反対の立場からオスプレイ配備に反対している
共産党、社民党、社大党や沖縄教職員、自治労は
たとえオスプレイが安全飛行をすると分かっていても反対の立場を変えることはない。
だから県民大会を開く意思は変わらない。
しかし、沖縄自民党はオスプレイ配備反対の理由がなくなる。
だから県民大会を開く理由がなくなる。
それでも沖縄自民党のリーダーである翁長那覇市長は県民大会を開くだろう。
翁長那覇市長は、11月の那覇市長選に当選するためには
普天間飛行場の県外移設とオスプレイ配備反対を公約にしなければならないと思い込んでいる。
票を集めるためには、
革新系の主張が県民に浸透していると思えば恥もポリシーも捨てて自分も革新と同じ主張をする。
知事選では辺野古移設を県外移設に変更した。
自民党であるなら辺野古移設を貫いて知事選を戦うべきだった。
もし、辺野古移設を主張するのが恐かったら、
経済問題を中心に取り上げて、
普天間移設問題は国の問題であり、
県民の立場を考えながら国と交渉していくなどと演説すればよかった。
それでも仲井真氏は当選していたと思う。
県民は米軍基地問題よりは生活向上に一番関心があるからだ。
マスコミが盛んに基地問題を取り上げているから
県民の関心は生活より基地問題にあると思ったら大間違いだ。
経済発展・生活の向上が政治の原点であるし県民もそのことに一番関心がある。
それなのに革新政党と同じ普天間飛行場の県外移設、オスプレイ配備反対に走って
那覇市長当選を狙う翁長那覇市長には節操のがない。
政治家として失格だ。

米軍基地は共産党一党独裁の中国の拡大を抑止するのが目的だ。
親中国である革新政党はそのことを隠し、
まるでアメリカが沖縄を支配する目的で米軍基地があるように主張している。
米軍基地が沖縄にあるのは中国の抑止が目的であり
沖縄を支配するのは目的ではないのに、
昔から沖縄自民党は革新政党の弱点をついてに反論しなかった。
じみちに沖縄の米軍基地は中国の領土拡大を抑止するために存在していると主張し続けていれば、
沖縄自民党が普天間飛行場の県外移設やオスプレイ配備反対にまい進したりはしなかっただろう。

次の総選挙では自民党が政権復帰するだろう。
その時、沖縄自民党は県外移設・オスプレイ配備反対を主張し続けるのだろうか。
いやいや、右往左往するだけだろう。

慰安婦と深く関係するのはソテツ地獄と貧困だ



琉球新報で「琉球・沖縄史へのまなざし」という連載コラムがある。
沖縄の歴史を高校生がどれほど知っているかというアンケートを取りながら沖縄の歴史を説明している。
今週の題名はコラムの「『ソテツ地獄』7割知らず」であった。

大正末期に砂糖の価格が世界的に暴落したために県経済は大きな打撃を受け、
農村では自給食料が不足し、
救荒食物のソテツを食べて飢えをしのいだ。
中には毒抜きの不十分なソテツを食べてなくなるものもいた。それをソテツ地獄という。
ソテツ地獄は大正末期から昭和初期に起こった。
政府は沖縄振興15カ年計画を決定したが、
日中戦争の泥沼化で目標を達成することができなかった。
結局、ソテツ地獄の状況を克服できないまま、
沖縄は戦時体制に入り、米軍の上陸を迎えた。

高校生のアンケートでソテツ地獄を知っていた生徒は28%であった。
私が持っているジュニア版「琉球・沖縄史」の執筆者でもある新城俊昭氏は
あまりにも低いと述べている。

私がコラムを読んで注目したのは、
沖縄戦まで沖縄の社会はソテツ地獄から抜け出せない貧困のままであったということである。
新聞が深刻な問題として取り上げている従軍慰安婦の根本的な問題は沖縄の貧困である。
貧困であるために辻に売られた少女が多く、
彼女たちが従軍慰安婦になった。
従軍慰安婦問題では軍隊の犠牲者として慰安婦を説明しているが、
軍隊がいなくても沖縄の売春婦は多くいたのだ。
軍隊がいなければ売春婦もいなかっただろうと思うの間違いである。
ソテツ地獄から抜け出せない沖縄の貧困こそが従軍慰安婦の根本的な問題なのだ。
ところが従軍慰安婦を問題にしている人たちは
日本軍を非難する手段として従軍慰安婦を取り上げているから
沖縄の貧困問題は切り捨てている。

戦前の、「男の子は糸満売り」「女の子は辻売り」はとても有名である。
それは沖縄の貧困を象徴している。
日本軍批判、米軍基地批判をやっている革新系の政治家・識者は絶対に戦前の貧困を問題にしない。
戦前の沖縄経済と戦後のアメリカ軍統治時代の沖縄経済を比べれると
戦後のアメリカ軍統治時代の経済が飛躍的に発展しているからだ。

米民政府は沖縄の産業の発展にも尽力している。
「沖縄産業の恩人」呼ばれているアメリカ人がいる。
彼の名をサムエル・C・オグレスビーといい、
1950年に米民政府経済局に勤務し、
1966年の死亡直前(享年55歳)まで沖縄の商工業及び農林水産業の開発に尽力した人である。
彼の沖縄経済への尽力は私たちの想像以上であった。
そのエピソードのひとつ、
「大東糖業(株)は、今から14年前に設立されたが、
民政府も琉球政府も食糧栽培でイモ栽培が中心で糖業を興すことは考えられなかった。
オグスレビー氏は、すべての反対を押し切って職を賭けて実行してくださった。
その時の気持ちを表すものとして、当時、工連に来られて、
『自分は製糖会社設立のために10歳も年をとったが、仁四郎さんあなたも10年老いましたね』
と述懐された。
沖縄人官吏でもこのような信念と熱意に燃えて職責に邁進した人を私は今まで知らない」
                        宮城仁四郎

オグスレビー氏は最新式の製糖機械を色々な困難を乗り越えてハワイから取り寄せた。
だから、沖縄の製糖業は戦前の牛車を回すような零細企業から
大規模工場生産に転換することができた。

オグスレビー氏の墓は彼の希望で泊の国際墓地にある。

これほどに沖縄の経済発展に尽力をつくした人であるのに
沖縄の新聞はほとんど彼のことを掲載しない。
7,8年前に数行載っていた記事を偶然読んだ私はオグスレビー氏という人に興味を持つようになったが、
その時には切抜きをしなかったので彼の名前を覚えることができなかった。
次に新聞に載った時は名前を憶えようと決めたが、
彼の名前が新聞に載ったのは7,8年後だった。
彼に関する書物を探すと、
彼の功績を讃えた産業界から出版した本だけだった。
これだけの偉業を成した人物であるのに彼を研究した人間はいないようだ。
沖縄の政治家や識者が経済音痴であることがわかる。

ソテツ地獄、貧困の問題から売春婦の問題を取り上げないで、
日本軍の犠牲となった従軍慰安婦として取り上げ、
米民政府統治時代の米軍事基地から派生する事件・事故だけを取り上げ、
沖縄の経済発展については取り上げないる革新系政治家・識者は
政治にとって一番肝心な沖縄人の生活向上には関心がない。

沖縄自民党は革新系政治家・識者の欠点を批判して
彼らと対峙するべきであるのに、
目先の当選しか考えないから、
革新系の政治家、識者と対峙するどころか
彼らの主張する普天間飛行場の県外移設やオスプレイ配備反対に取り込まれている。
だらしのない沖縄自民党である。



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