昨日の告示後は、増々報道メディアらが騒ぎ立てる 東京都知事選だが、候補者多数にどうにか対応していた選挙ポスター掲示板に不適切な掲示が複数ある様だ。
掲出直後に撤去されたとも聞くが、ほぼ全裸の女性像がデザインされたものとか、一部政治勢力による 同一背景のものが多数掲示されるとかの事象。同一背景多数の方は今も掲出され、多くの都民から 批判や違和感の表明がある様だ。
公職選挙法などの本来の趣旨を無視したこうした行為は、取締り等を可能とすべく 速やかな法改正が必要かも知れない。以下 今日の共同通信ネット記事を引用して、みて参る事に。
「(東京)都知事選、掲示板に同一ポスター 政治団体影響か、『愚弄』批判も」
東京都知事選の選挙ポスター掲示板に、同一のポスターが多数張られる事態が起きている。街頭では「選挙を愚弄している」「政策が伝わってこない」と批判の声が上がる。
政治団体「NHKから国民を守る党」が、(この)団体に寄付をした人のつくったポスターを、掲示板に張る活動をしていることなどが影響しているとみられる。
都知事選には 56人が立候補。告示日の 6/20夜、東京・秋葉原付近の交差点に設置された掲示板には左右 2列ずつ、下 1列に同じポスター計 24枚が並び「凹の字」形に掲示板を埋め尽くしていた。
足を止めた男性会社員は「何これ?と思った。これが問題ないなら何でもあり。政策も全く伝わってこない」とあきれ顔。東京都新宿区の女性も歌舞伎町で、秋葉原付近とは別の人物のポスターが並ぶ掲示板を目にした。「悪ふざけが過ぎる。候補者以外に焦点が当たってしまい、本来の選挙にならないのではないか」と話した。インターネットでは「掲示板ジャックに反対しとます」と題した署名活動が始まり、6/21時点で 27000筆を超えた。(引用ここまで)
末尾リンクの関連記事に譲る所あるも、今回東京都知事選のあり様は 明らかにこれまでとは異なる所がある様だ。つまり各党派が政見では対立していても 選挙活動のルールは曲がりなりにも守られていた所、今回は一部とはいえ そうした規範意識を持つ意思のなさげな連中が選挙に乗り込んで来ているという事だ。前回都内の衆院補選から兆候はあったが、放置しては それがエスカレートし、ひいては健全な選挙活動も蝕(むしば)む恐れがありはしないか。
実は「掲示板ジャックに反対」の署名は、拙者も微力ながら応じている。東京都民でなしにつき 直ちには影響がないのも事実だが、対応を誤れば 今回都知事選の不良個所が全国の地方選挙に波及する事ともなりかねない。東京都特有の問題に留まれば ひとまずは良いのだが。
掲示板利用を含め、選挙活動にて大きな問題を生じる連中は、活動の秩序を作り 政治活動の権利を広く保障する憲法や公職選挙法を順守する意思のない者が多い感がある。つまり一種の「アウトロー」という事だ。
そうした連中の立候補を抑止できる様、公職選挙法規定の見直しも大きな課題ではないか。今回画像も振り返り恐縮。先年夏 横浜市内にて目撃の、西日本と四国から東上し終点東京へと向かう JR夜行特急「サンライズ」の様子を。以下に 関連記事をリンク致します。「私的憂国の書様」